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            詩吟と健康

詩吟での腹式呼吸・腹式(丹田)発声は、健康はもとより全ての基本。

カラオケの事や愚痴も書きます

いろは歌   【その2-1節】

2008-12-28 17:16:08 | いろは歌

  いろは歌を自分への教訓として作ってみました。

色は匂えど 散りぬるを (諸行無常) 

い 生きるため 元気でいるため 笑おうよ 一日3回 大声出して    
    大きな声で笑うと、自然に腹式呼吸となり、腸が活発に働きます。
    血行も良くなり、健康や美容には簡単で持って来いの方法。
    ストレスの発散にもなります。
    また、歌の基本は腹式(丹田)発声、それが自然に身に付きます。

ろ 朗々と 吟声響く 処では 明るさまして 心も和む
    丹田で発声された声は、力強く伸びやかで、心に響く声となります。
    また、ストレスを発散してくれます。

は 発声は 己が心の 発露なり おごらず素直に 力むことなく
    声には、その時の精神状態が現れます。
    不安が有れば声は細くなり、おごりが有れば嫌味な声になります。
    力めば喉を絞め、ガナリ声となります。
    不安・おごり・力みは、持てる力や潜在能力を抑えてしまいます。    

に 苦手 には 苦手の分だけ 好きになれ さすれば自然に 声も良くなる
    苦手意識は一歩引けます。
    好きになれば、自然に前へ進めます。
    
ほ 母音こそ 言葉の元と 知る事で 魂宿る 詩となり得る
    母音が言葉の基本。何事も基本が大切。
    歌おうとすれば母音が消える。気持を語れば母音が現れます。

へ 平常の 心を持って 立ち向かう 姿勢にこそ 力は宿る
    驕りなく、緊張や不安の無い素直な発声が、一番表現力が強くなります。
        
と 努力だと 思う気持ちが 硬くする 好き事なれば 気負うことなし
    好きな事には幾らでものめりこめる。
    それこそ、気負いも力みも無く、素直な心となります。

ち 中傷や 誹謗は既に 負けている 己の弱さを 知るが大切
    誹謗や中傷をするのはすでに負けているから、
    自分の弱さを知れば、何時でも越せる。
    誰でも他人には無い良い物を持っているからです。
    
り 理屈では 理解をしても ままならぬ 身体の言う事 素直にぞ聴け
    理屈だけでな何も出来ない、具体的に動く事が大切。
    声も同じで、身体が楽器、口先だけでは思った声は出せない。

ぬ 脱ぎ捨てろ 見栄の衣は おのが声 鎧姿の 声と聞こえる
    上手く歌おう、綺麗な声を出そう、感情を入れよう、などと思えば届かない。
    素直に気持を語れば、それだけで充分です。

る 瑠璃とても 磨いてこその 輝きぞ 己を磨いて 光り輝け
    力まず、焦らず、着実に、納得するまでやったら次の小節へ進もう。
    何事も修正を繰り返していけば、結果は付いてきます。
    
を 老いてなお 張りつや増すは 発声の 基本を得れば 更に健康
    腹式呼吸・腹式発声で、力みの無い素直な発声は、
    張りやつやのある声にして、整腸効果を高めます。

                                 【その2・1節 終り】     


いろは歌   【その1】 

2008-12-28 15:49:18 | いろは歌
いろは歌が、文献上最初に見出されるのは1079年成立の「金光明最勝王経音義」で、これが原文であろうと言われます。

  以呂波耳本へ止
  千利奴流乎和加
  余多連曾津称那
  良牟有為能於久
  耶万計不己衣天
  阿佐伎喩女美之
  恵比毛勢須

とありました。 これは、金光明最勝王経についての字義や発音を解説するもので、音訓の読みとして使われる万葉仮名の一覧で、7字区切りで、同音の文字1つか2つが添えられています。

また、その後の1287年成立の了尊「悉曇輪略図抄」 「いろは歌」は、七五調の今様歌になっていて、手習い歌として最も知られています。
(その解釈)  
 色は匂えど 散りぬるを ・・ 美しく咲き誇っている花も、やがては散ってしまう。
 我が世誰ぞ 常ならむ ・・・この世とても自然の定めとして、いつまでも生き続けられるものではない。
 有為の奥山 今日越えて ・有為転変、無常の迷いを今乗り越えて。悟りに至れば、
 浅き夢見じ 酔いもせず ・・もはやはかない夢を見ることなく、仮相の世界に酔いしれることもない安らかな心境である


この歌は 、無常観を歌った極めて仏教的な内容の歌で、涅槃経の「諸行無常偈」を訳したものではないかと言われています。
(その意味と解釈)
 諸行無常、諸行は無常なり、・・・・ すべての存在は常に移り変わる。
 是生滅法、これ生滅の法なり、・・・ 是がこの生滅する自然の法であり苦である。
 生滅滅已、生滅を滅しおわりて・・・ 生滅への苦にとらわれる事を無くして。
 寂滅為楽、寂滅して楽となる、・・・ 寂滅をもって楽と為す。
さらに、 「般若経」の「色即是空 空即是色」とも通ずるといわれます。

この「いろは歌」を詩吟で吟じたり、和歌調に朗詠したり、俳句のように明るく朗詠したり、また、越天楽や黒田節のように謡ったりもします。

いろは歌を自分への教訓として作ってみました。

                        【いろは歌その1 終り】