詩吟と健康

詩吟での腹式呼吸・腹式(丹田)発声は、健康はもとより全ての基本。

カラオケの事や愚痴も書きます

地方で違う「いろはカルタ」

2009-02-15 17:33:34 | いろは歌

いろはカルタは、ポルトガル語のcartaから取ったものと思われます。
ことわざを使っていますが、内容は上方(京、大阪など)や江戸、尾張などで異なっており、地方の特色が出ています。「犬も歩けば棒に当たる」で始まるものは、江戸版と言われます。

  江戸 上方 尾張
犬も歩けば棒に当たる 一寸先は闇 一を聞いて十を知る
論より証拠 論語読みの論語知らず 六十の三つ子
花より団子 針の穴から天覗く 花より団子
憎まれっ子世にはばかる 二階から目薬 憎まれっ子頭堅し
骨折り損のくたびれ儲け 仏の顔も三度 惚れたが因果
屁をひって尻すぼめる 下手の長談義 下手の長談義
年寄りの冷や水 豆腐に鎹 遠くの一家より近くの隣
ちりも積もれば山となる 地獄の沙汰も金次第 地獄の沙汰も金次第
律義者の子沢山 綸言汗のごとし 綸言汗のごとし
盗人の昼寝 糠に釘 盗人の昼寝
瑠璃も玻璃も照らせば光る 類をもって集まる 類をもって集まる
老いては子に従え 鬼も十八 鬼の女房に鬼神
破れ鍋に綴じ蓋 笑う門には福来る 若いときは二度ない
かったいの瘡うらみ かえるの面に水 陰うらの豆もはじけ時
葦(よし)のずいから天井のぞく 夜目遠目傘のうち 横槌で庭掃く
旅は道連れ世は情け 立て板に水 大食上戸餅食らい
れうやく(良薬)は口に苦し
(「良薬」は「りゃうやく」が正しい)
連木で腹切る 連木で腹切る
総領の甚六 袖の振り合わせも他生の縁 袖の振り合わせも他生の縁
月夜に釜を抜かれる 月夜に釜を抜かれる 爪に火をともす
念には念を入れよ 猫に小判 寝耳に水
泣きっ面に蜂 なす時の閻魔顔 習わぬ経は読めぬ
楽あれば苦あり 来年の事を言えば鬼が笑う 楽して楽知らず
無理が通れば道理引っ込む 馬(むま)の耳に風 無芸大食
嘘から出た真 氏より育ち 牛を馬にする
芋の煮えたもご存じない
(「芋」は「いも」が正しい)
鰯の頭も信心から 炒り豆に花が咲く
喉元過ぎれば熱さを忘れる ノミと言えば槌 野良の節句働き
鬼に金棒 負うた子に教えられて浅瀬を渡る 陰陽師身の上知らず
臭いものに蓋をする 臭い物に蝿がたかる 果報(くゎほう)は寝て待て
安物買いの銭失い 闇に鉄砲 闇に鉄砲
負けるが勝ち まかぬ種は生えぬ 待てば海路の日和あり
芸は身を助く 下駄と焼き味噌 下戸の建てた蔵はない
文はやりたし書く手は持たぬ 武士は食わねど高楊枝 武士は食わねど高楊枝
子は三界の首枷 これにこりよ道才坊 こころざしは松の葉
えてに帆を上ぐ 縁と月日 閻魔の色事
亭主の好きな赤烏帽子 寺から里へ 天道人殺さず
頭隠して尻隠さず 足元から鳥が立つ 阿呆につける薬はない
三遍回って煙草にしょ 竿の先に鈴 触らぬ神にたたりなし
聞いて極楽見て地獄 鬼神に横道なし 義理と褌かかねばならぬ
油断大敵 幽霊の浜風 油断大敵
目の上のこぶ 盲の垣のぞき 目の上のこぶ
身から出た錆 身は身で通る 蓑売りの古蓑
知らぬが仏 しはん坊の柿のさね 尻食へ観音
縁は異なもの味なもの
(「縁」は「えん」が正しい)
縁の下の舞 縁の下の力持ち
貧乏暇なし 瓢箪から駒 貧僧の重ね食い
門前の小僧習わぬ経を読む 餅は餅屋 桃栗三年柿八年
背に腹は変えられぬ せっちんで饅頭 背戸の馬も相口
粋は身を食う 雀百まで踊り忘れぬ 墨に染まれば黒くなる
京の夢大阪の夢 京に田舎あり

他のことわざを使ったカルタが有ったら知りたいです。
お知りの方が居たら教えてください。

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いろは歌   【その2-3・4節】

2009-02-03 02:06:47 | いろは歌

いろは歌       【2-3・4節】

 いろは歌を自分への教訓として作ってみました。【その2・3節】

有為の奥山 今日越えて生滅滅已

う 上手くいく 詠い方とは 力まずに 遠くの人にも 分かる言葉で

韻声の 良し悪し決める 語り方 己が気持ちを 素直に表現 

の 伸びる前 一度落ち込む それが壁 バネに出来るか 押し潰される

お 思いやる 心にまさる 愛はなし 朝日とともに 心はげめよ

く ぐらぐらと ふらつく声は 力みすぎ 支点がずれて なす術も無

や 闇雲に 声を出しても 良くならず 姿勢を正し 素直な発声

ま 間合いとは 言葉をつなぐ のみならず  語を生かす 流れの全て

け 健康は 丹田呼吸と 発声で 腸内活性 活力ぞ湧く

ふ 腹式の 呼吸と発声 健康と 学力運動 全ての基本

こ 言霊の 宿る言葉を 丹田で 語りかければ 聞き手に届く

え 笑顔から 明るい声が 生れ出る 力めば力みの 声となるなり

て 出き不出来 それはもう 過去の事 今から今後の 全てが決まる



浅き夢見じ 酔いもせず
寂滅為楽) 。【その2・4節】

あ 上げ下げは 言葉の中に 無きものを 詠えば声を 上げまた下げる

さ さからうは 声と力の 間なり その中心が 丹田なりと

き 緊張の 糸は緩めず 張りすぎず 響き良くなる  身体が楽器

ゆ 悠然と 構える姿 美しく 張り有る声の 響きわた

め めぐり合う 人との調和 大切に 末には己が  宝とぞなる

み 身は心 心の健康 あればこそ  全ての力 湧きて悠然

し 失敗を 恐れていては 進歩なし 乗り越えてこそ 成果得られる

ゑ 縁声は 声と力の めぐり合い  大きな円で 遠くの人に

ひ 日に一度 丹田発声 5分間 声も身体も 健康体

も 文字読めば 形にはまりて 心なし 思いをこめて 言葉で語れ

せ 節調も 言葉をつなぐ 接続詞 しっかり語れ 己が心を

す 過ぎ去りし 昨日の事を 悩むなよ 今は初めて いつもが初心

                      【2-3・4節おわり】     

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いろは歌   【その2-2節】

2009-01-15 14:08:35 | いろは歌

いろは歌を自分への教訓として作ってみました。【その2・2節】

我が世誰ぞ 常ならむ   (是生滅法)

 わ 笑うこそ 力みが消えて 丹田に 気持ち集まり 全て円満
    笑うと無駄な力が抜けて、その力は丹田に集中します。
    気持は落ち着き、素直な発声が出来ます
    健康も、運動や学力も、そして、人生も同じで、力みすぎては良い結果は得られない。

    わが力 褒める心を 持てばなを 先の道のり 楽しくなりけり

 か 感覚を 身体で覚える 事により 聴覚無くも 詩は詠える
    リトミック教育などでも分かるように、知識だけではなく 
    体感して身体で覚えれば、耳の不自由な人でも歌は歌えます
    何事も考えているだけでは始まらない。具体的に動けば結果は付いてくる。

 よ 良き声は 心が通って 気負いなし 姿勢正して 語ることのみ
    素直な気持で、素直な姿勢から発せられた声は、素晴らしい響きを伴う
    上手く歌おう、綺麗な声を出そうなどの邪念は捨て、
    気持を語ればそれだけで充分。

    余裕有る 心のゆとりが 声作る 後は姿勢を 正すことのみ

 た 竹はまた しっかり根を張り しなやかで 風にも負けず 逆らいもせず
    足腰はシッカリと安定させ、
    上半身はバネのように張りがあってしなやかさが必要です。
    人生もまた然りでしょう。

 れ 礼と節 互譲と協調 その心 声と力も 共にあわせて
     力まずだらけず、出張らず憶さず、節度ある発声は、
    声量も声質も、そして詩情も充分表現できます。
    人生もまた、啓愛・恩恵の世界を

 そ 底を掘る 力が声と なるものを 何故(なにゆえ)声に 力を入れる
    丹田という田んぼを耕せば、声は勝手に出てきます。
    美しく、暖かい、力強い声が育ちます。
    声を無理に出そうとしても、声枯れするだけです。

 つ 作るとは からだの楽器を 磨く事 姿勢丹田 素直な心
    シッカリした足腰、丹田がレコード盤から音を拾う針、上半身がアンプ。
    そして、彼方此方に埋め込まれたスピーカー
    どのスピーカーを使うかは、素直な心が決めてくれます。

 ね 願わくは 己が心を 信ずれば 声も力も 付いてくるなり
    悲観すれば、声はか細く軽くなり、慢心すれば声は嫌味となって滑る
    悲観することなく、慢心する事も無く、自分の力を知れば自ずと開ける。
    平常の心で、平常の言葉を持って語れば、詩情は自ずから付いてきます。

   ねたむのは 心貧しき 者がする 人の事より わが身を正せ 

 な 習うとは 身体でおぼえ 慣れるもの 理屈だけでは 上手くなれない
    頭で考えても上手くいかない、身体の使い方で覚えるのが一番早い。
    何事も身に付いてこそ、進歩する。
    頭でっかちになっては、何時かは転ける。

 ら 楽な声 聴くも楽なり 感情も 表現しやすく 響きも良い
    力み無く、緩みの無い素直な発声は、声の色つや良く響きも良い
    無理なく語れるので詩情が出しやすくなります

 む 胸を張り お尻を上げて顎を引き 肩を落として 丹田の声
    適度な正しい姿勢は、声の響きを良くしてくれます
    後は、丹田で発生した声の元を、身体のアンプで増幅して、
    其々のスピーカーから流すだけで、素晴らしい声量・声質・声色が得られます。

                               【その2・2節】おわり

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いろは歌   【その2-1節】

2008-12-28 17:16:08 | いろは歌

  いろは歌を自分への教訓として作ってみました。

色は匂えど 散りぬるを (諸行無常) 

い 生きるため 元気でいるため 笑おうよ 一日3回 大声出して    
    大きな声で笑うと、自然に腹式呼吸となり、腸が活発に働きます。
    血行も良くなり、健康や美容には簡単で持って来いの方法。
    ストレスの発散にもなります。
    また、歌の基本は腹式(丹田)発声、それが自然に身に付きます。

ろ 朗々と 吟声響く 処では 明るさまして 心も和む
    丹田で発声された声は、力強く伸びやかで、心に響く声となります。
    また、ストレスを発散してくれます。

は 発声は 己が心の 発露なり おごらず素直に 力むことなく
    声には、その時の精神状態が現れます。
    不安が有れば声は細くなり、おごりが有れば嫌味な声になります。
    力めば喉を絞め、ガナリ声となります。
    不安・おごり・力みは、持てる力や潜在能力を抑えてしまいます。    

に 苦手 には 苦手の分だけ 好きになれ さすれば自然に 声も良くなる
    苦手意識は一歩引けます。
    好きになれば、自然に前へ進めます。
    
ほ 母音こそ 言葉の元と 知る事で 魂宿る 詩となり得る
    母音が言葉の基本。何事も基本が大切。
    歌おうとすれば母音が消える。気持を語れば母音が現れます。

へ 平常の 心を持って 立ち向かう 姿勢にこそ 力は宿る
    驕りなく、緊張や不安の無い素直な発声が、一番表現力が強くなります。
        
と 努力だと 思う気持ちが 硬くする 好き事なれば 気負うことなし
    好きな事には幾らでものめりこめる。
    それこそ、気負いも力みも無く、素直な心となります。

ち 中傷や 誹謗は既に 負けている 己の弱さを 知るが大切
    誹謗や中傷をするのはすでに負けているから、
    自分の弱さを知れば、何時でも越せる。
    誰でも他人には無い良い物を持っているからです。
    
り 理屈では 理解をしても ままならぬ 身体の言う事 素直にぞ聴け
    理屈だけでな何も出来ない、具体的に動く事が大切。
    声も同じで、身体が楽器、口先だけでは思った声は出せない。

ぬ 脱ぎ捨てろ 見栄の衣は おのが声 鎧姿の 声と聞こえる
    上手く歌おう、綺麗な声を出そう、感情を入れよう、などと思えば届かない。
    素直に気持を語れば、それだけで充分です。

る 瑠璃とても 磨いてこその 輝きぞ 己を磨いて 光り輝け
    力まず、焦らず、着実に、納得するまでやったら次の小節へ進もう。
    何事も修正を繰り返していけば、結果は付いてきます。
    
を 老いてなお 張りつや増すは 発声の 基本を得れば 更に健康
    腹式呼吸・腹式発声で、力みの無い素直な発声は、
    張りやつやのある声にして、整腸効果を高めます。

                                 【その2・1節 終り】     

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いろは歌   【その1】 

2008-12-28 15:49:18 | いろは歌
いろは歌が、文献上最初に見出されるのは1079年成立の「金光明最勝王経音義」で、これが原文であろうと言われます。

  以呂波耳本へ止
  千利奴流乎和加
  余多連曾津称那
  良牟有為能於久
  耶万計不己衣天
  阿佐伎喩女美之
  恵比毛勢須

とありました。 これは、金光明最勝王経についての字義や発音を解説するもので、音訓の読みとして使われる万葉仮名の一覧で、7字区切りで、同音の文字1つか2つが添えられています。

また、その後の1287年成立の了尊「悉曇輪略図抄」 「いろは歌」は、七五調の今様歌になっていて、手習い歌として最も知られています。
(その解釈)  
 色は匂えど 散りぬるを ・・ 美しく咲き誇っている花も、やがては散ってしまう。
 我が世誰ぞ 常ならむ ・・・この世とても自然の定めとして、いつまでも生き続けられるものではない。
 有為の奥山 今日越えて ・有為転変、無常の迷いを今乗り越えて。悟りに至れば、
 浅き夢見じ 酔いもせず ・・もはやはかない夢を見ることなく、仮相の世界に酔いしれることもない安らかな心境である


この歌は 、無常観を歌った極めて仏教的な内容の歌で、涅槃経の「諸行無常偈」を訳したものではないかと言われています。
(その意味と解釈)
 諸行無常、諸行は無常なり、・・・・ すべての存在は常に移り変わる。
 是生滅法、これ生滅の法なり、・・・ 是がこの生滅する自然の法であり苦である。
 生滅滅已、生滅を滅しおわりて・・・ 生滅への苦にとらわれる事を無くして。
 寂滅為楽、寂滅して楽となる、・・・ 寂滅をもって楽と為す。
さらに、 「般若経」の「色即是空 空即是色」とも通ずるといわれます。

この「いろは歌」を詩吟で吟じたり、和歌調に朗詠したり、俳句のように明るく朗詠したり、また、越天楽や黒田節のように謡ったりもします。

いろは歌を自分への教訓として作ってみました。

                        【いろは歌その1 終り】

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