NHKの朝ドラ「ちりとてちん」見てますか。
私は、毎朝、7時半と8時15分と2回見ています。
主人公が落語家の師弟の家に転がり込んで、ぷっつりと落語を辞めてしまった師匠の落語を守り、受け継いで行こうと奮闘する弟子の話とがからまり面白おかしく見ている。
私も若い頃に落語を何度か聞きに行き、今でも思い出深いのは「8代目林家正蔵」「桂米朝」弟子の「桂枝雀」の3人。
「8代目林家正蔵」は、私が独演会に行った時はもうすでに老年期に入り、80歳くらいだったかもしれない。
広い舞台にろうそくが一本、薄暗い中で「怪談牡丹灯篭」の怪演。
いわゆる「古典落語」が得意で、しかも怪談話が上手だった。
落語とは決して笑を取るものばかりでは無いのだと思った。
今、9代目は「林家こぶ平」さんが継いで、新たな世界を切り開こうと意気込んでいらっしゃる。
こぶ平さんの家系から言うと、祖父に当たる人は7代目で、8代目は三平さんが継ぐべきだったのだが「正蔵さん」は1代限りで、しかも年を経てから襲名されたようだ。
「桂米朝」さんも古典を大事に継がれてきた方で長編落語が特に良かった。
弟子の「枝雀」さんの滑らかな口調が忘れられないが彼は図らずも自ら命を絶ってしまった。
それ以後、私も落語への興味もうせていたが、「ちりとてちん」を見てあの頃の気持ちがよみがえって来た。
絵画の世界も今、古典に興味があり、私の中では古典が今「マイブーム」だ。
明日の朝も2度、見るぞ~。