鉄道模型のある生活ブログ

鉄道模型にかぎらす、なんでも書いてしまいます。

行った模型店、などなど  その5  大阪大丸と京都大丸

2024年08月07日 | 鉄道模型全般

デパートの模型売り場です。

・ 大阪大丸模型売り場

昔、大阪心斎橋の大丸に模型売り場がありました。 初めは本館で後に南館になったと思います。

1983年頃ですが、その売り場にNゲージのミニトリックスのスイス型の電気機関車、Re4/4がありました。 今でもヨーロッパもののNゲージは高価なのですが、当時はびっくりするほど高価でした。 とても買えないので、何度も行ってはショーウインドウのその機関車を指をくわえて眺めていました。

そんな時に、初老の夫婦が売り場にきました。 すると、店員が「**さん、これは気にいると思って取り寄せておきましたよ」とHOの車両を持ってきました。 何だっかよく見ていませんが、多分アメリカかヨーロッパ型の真鍮の製品です。

**十万円だったか、100万円ぐらいだったか忘れたけれど、当時の物価から100万円はないだろうけれど、驚くような金額です。

すると、その夫婦は、良いものが手に入ったと、即購入。 奥さんもニコニコしている。 旦那がこんなものにお金を使っても女につぎ込むよりは良いだろうという感じ。 そして店員が「また手頃なものがあったら取り置いておきます」「じゃあ頼みます」。 金持ちが模型を買うときは、こんなものだろう、とびっくりでした。

当時私は、Nゲージのスイスのレイアウト、ゴルナグラートバーンを作っていました。 日本の景色に飽きた頃でヨーロッパに憧れていたのでした。 そこで、スイス型のRe4/4は欲しい。 ということで、悩むこと半年、売れてしまう前に購入しました。

手前がRe4/4 客車は中古なども含めて適当に購入したスイスの客車。

この、ミニトリックスの機関車の走りのスムーズなこと。 低速から高速まで、気持ちよく走るし、接触不良もない。 ドイツ製の模型の実力を見せつけられました。 当時の日本のNゲージではとても敵いませんでした。 高価だけれど買って良かった。

 

ゴルナグラートバーンで、自作の客車を牽いて、霧の湖面を渡るSBBのRe4/4。 客車はSBBじゃなくてRhBです。

心斎橋大丸の模型売り場もいつの間にか無くなりました。

 

・京都大丸 模型売り場

京都の大丸にも鉄道模型売り場があった、たしか京都模型が入っていたと思う。

デパートに行くのに、模型売り場がない高島屋などには行かない。 洋服など買う時には(滅多に買わないが)大丸に行く。

日本型もあるがヨーロッパ型も置いてあった。 行くたびに貨車程度は買ったりしていたのだけれど、こんな客車セットもここで買った。

 

客車の4両セットだ。 これはオリエント急行なのです。 昔のオリエント急行ではなく、現在(当時の)のオリエント急行で、私はハンガリーのブタペストからウイーンまで乗ったことがある。

この列車はブタペスト発のパリ行きなので、ハンガリー、オーストリア、スイス、フランスを通る長距離列車だ。

だからいろいろな国の客車を繋いでいる。 ハンガリー、オーストリア、フランスの客車の編成だ。

メルクリン製だけれど、車輪は直流2線式の絶縁車輪がついているので、普通のHO車両だ。  手前に見えるチケットは実際のオリエント急行のチケットで、私が乗った時も同じチケットだったが、それがついている。 いろいろな国の車両があって、チケットまでついている憎い演出だ。 

レイアウト上で、ハンガリーの電気機関車に牽かせたオリエント急行。 3両なのは駅のホームが短いから。

ちなみに、架線があって、パンタグラフが擦れているので、パンタが上下しながら走っています。

さて、京都大丸にすごい客がいました。 当時は知らなかったのですが、ひょんなことからその方K氏のレイアウト作りを手伝うことになって、レイアウトルームに一年近く通ってレイアウトを完成させました。 製作どきにはほとんどの車両は仕舞ってあったのですが、その後車両を出した時に、伺いました。

 

K氏のレイアウトです。 たくさん車両があります。 ターンテーブルと扇形車庫に注目。 国鉄型の蒸気機関車がほぼ全形式あります。 これって、すべて天賞堂の真鍮製品です。

後ろの棚に編成が並べてあります。 実物通りの編成です。 全て真鍮製で、ほとんどが天賞堂で、天賞堂にない製品は他のメーカーもあります。 横にも棚があるし、もちろん、レイアウトの上の車両も全て真鍮製で、天賞堂でしょう。

この全てを京都大丸で購入しているのです。 いや〜 上得意だったでしょう。 ん百万円じゃあ、きかないでしょう。

後日談があって、この方、断捨離でこの車両を全て手放したとのこと。 入れ替え用のジーゼル一両だけを残して。

東京の業者に頼んで全て処理してくれと頼んだそうです。 中古価格で一体いくらになったのかと、ゲスな考えが頭に浮かびます。 そこで、電話で聞くと、めんどくさいからタダでみんな持って帰ってくれと言ったそうです。 え〜 タダ!!!

業者は箱詰めのためなど何度かレイアウトルームに来たそうですが、まさかタダという訳には行かないでしょうから、どうなったのかは知りませんが、今は入れ替え機一両と貨車数量しかない。 私が作ったレイアウトの電気系や信号などはまだ、きっちり動作しているそうですのでほっとしています。

 

京都大丸の模型売り場もなくなりました。 それから京都大丸には行かなくなりました。

 

模型店 つづく

 

 


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