本日夕方、4回目のリフォーム相談を行いました。
まだ、業務としては依頼されていない方であります。
今年の10月より相談を受け、
リフォームの検討(平面計画)をしてきました。
先月の『大徳原の家』の完成見学会にも来て頂き、
話を進めている方であります。
また、大変研究家で熱心でかつ慎重な方であります。
本日は、最大限に拡大したプランと概算予算を提示させて頂きました。
図面といっても、まだ平面しかありませんし、
そんな中での予算検討なので、あくまで概算の域を出ません。
実際のところは、設計図面をしっかりと書いた上で、
見積や積算をしながら纏めたものが、
制度の高い実行見積となります。
ここをよく理解してもらいながら、
本日の話を進めさせて頂きました。
最初は、概算書を見て少し驚かれている様子でした。
内容をじっくりと説明をしてから、
段々と理解された様子でありました。
最近何件か相談を受ける中で、
特に感じる事ですが、
予算取りの考えが大変難しいところであります。
例えば、
お施主さん方は、おおよその概算予算があり
このくらいの予算(数百万~数千万)あれば、かなりの工事ができるだろう!と
判断されています。
一括りに纏まっていれば、確かに大きな金額であるので、
かなりの事が出来ると思われてしまうのです。
予算を、各工事ごとにバランス配分すると、少し様子が解ってきます。
実際には、部分的に見ていくとかなり厳しい予算配分になってくる訳であります。
限られた予算の中で、
最大限に良く纏めていく事は、設計者、建築士としては、大前提の事であります。
後は、お施主さん方のご判断によるところが大きいです。
不必要な経費が無い状況下の中で、
決まった予算であれば、
予算内に入るまでの工事範囲を縮小するか、
材料または仕様グレードを下げる検討をせざるを得ません。
また、
コンセプト・希望内容を重視するんであれば、予算変更を検討する事になります。
ごくごくあたり前の事なのですが、
ここのコストバランスの考えをよく理解してもらうのが、大変なところでもあります。
じっくりと、理解されるまで説明するところに、
設計事務所としての価値があると思います。
いずれにしても、
建築士、建築家は、
施主の側に立って限られた予算の中で、
最大限に家づくりを生かしていく事が使命であります。
また、自身の成長が、
お施主さんに対しての還元に繋がっていく事を、
肝に銘じつつ!