宣教師と「太平記」 神田千里 ****
日本を客観的に見ること、それは日本人でも外国に行ったときに感じることですね。日本に布教のために来ていた宣教師たち、彼らも戦国の世が信長・秀吉・家康らにより統一に向かう様と、キリスト...
不思議な島旅 千年残したい日本の離島の風景 清水浩史 ***
日本列島の周りにある、日本の島は6852個(周囲100m以上の島)あり、有人島が418、そこに暮らす人の数は1955年には136万人いたのが、1975年には97万人になり、2015...
空海の真実 池口豪泉 ***
偉大な弘法大師も人の子、失敗も経験し、挫折もあって、苦しみもある中で道を切り開いた、という幼名「真魚」の生涯を描く、筆者は高野山伝燈大阿闍梨。偉大な業績よりも、それをもたらした要因...
インナーアース 小森陽一 ***
いくつかの物語が組み合わさり、同時進行でストーリーが展開、最後にどんでん返しがある、というSF小説。メインとなるのは、地下20Kmという人類未到達の場所に発見された巨大な地下空間に...
大正・昭和を生きて 木村晃郎 ***
海軍軍医を父として、大正時代に生まれ、関東大震災、昭和の戦争の時代を生き抜いたひとりの個性的な版画家が、等身大で体験した日々の記憶を記す。1916年神奈川県横浜市生まれ1932年福...
昭和で失われたもの 伊藤嘉一 ***
昭和で失われたもの、その最大のものは、日本人が持っていた「誠実、正直、勤勉」ではないのか、という指摘、ご明察だと思った。筆者は東京学芸大学の名誉教授で元は英語の先生。日本の昭和時代...
古代史再検証 「万葉集」 瓜生中 ***
空海の本を読み、かな文字成立に関心があったので、万葉仮名関連で読んでみたのが本書。万葉集は全20巻、雄略天皇を始めとして皇族の御歌から始まり、7-8世紀後半までの4500首が収めら...
違和感の日本史 本郷和人 ***
筆者は中世史を専門とする東大史料編纂所の教授で、多くの書物を出している人気学者。中世の...
君主号の世界史 岡本隆司 ****
世界各国の君主をどのように呼ぶのか、という一冊。日本では、天皇陛下、皇后陛下、皇太子、皇嗣、親王、内親王などというが、果たして外国の君主を日本語でなんと呼べば良いのかというお話。筆...
ヴェネツィア便り 北村薫 ***
表題短編が最後に来る、15編短編集。「ヴェネツィア便り」読み始めると、ー往診ーとあって手紙の内容。夕方の成田空港からアリタリア航空で香港、デリー経由でローマのレオナルドダヴィンチ空...