水徒然

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「海の農業」の高度化に係る記載の一例を紹介します。

2010-11-27 | 日記
 海およびその周辺の島々の更なる活性化および有効利用を想っています。個人的にはミネラル豊富な多様な海産食糧を意識して食するようにしています。昨今の領海境界における係争をみるにつけて「海」に対する意識をもっと持たねばと考えています。 「海の農業」の高度化に係る記載を以下に紹介します。  

 海藻やナガイモに秘められた知的利用の可能性(赤池学)(1/18) http://www.nikkei.co.jp/biod/columns/index.aspx?n=MMWEa3000011012010
非常に興味ある記載です。一部を抽出しました。

「・・・例えば、日本が世界に誇り得る独自の農業技術に、海苔、コンブの養殖に代表される海藻の栽培、すなわち「海の農業技術」がある。  縄文土器に張り付いたコンブが発見されたように、日本人は太古の昔から、出汁利用を含めた海藻食文化を育ててきた。前漢時代にはすでに、日本から中国へのコンブ輸出も行われていたようで、同時代の北海道などの遺跡から、その対価であろう大量の中国銭も出土している。  そこには海藻の持つ薬理機能が関わっている。中国の少なからぬ地域には、放射性成分の多い土壌が存在するため、甲状腺異常の発生率が高い。近代になり、コンブのヨード成分がその改善効果を持つことが明らかにされたが、日本人は当時すでに、海藻を機能性薬剤として輸出販売していたことになる。この実践はまさに、海藻という生物資源の最も古い知的高度利用に他ならない・・・ こうした機能性藻類のなかで最近、大きな注目を集めているのが、モズクである。モズクはコンブや海苔同様、古くから全国各地で食用にされていた褐藻植物で、その一大生産地である沖縄県では三杯酢で食べることから「すぬい(酢海苔)」と呼ばれている。・・・。沖縄県のモズク生産量は全国シェアの9割以上を占めるに至っている。・・・ガンを誘発するといわれる「ヘクコバクター・ピロリ菌」の増殖を抑制する効果や、エイズウイルスに対する抑制効果も確認されている。・・・こうした海藻由来の有用物質を低コストで抽出する技術開発と併せ、「海の農業」の高度化を図るといった実践こそが、日本のデファクトスタンダードとして、若い研究者、事業者たちに引き継ぐべき「生物多様性ビジネス」の一例なのである。」
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1 コメント

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毎日 (masa)
2011-01-15 02:37:13
日本料理の体系の云々がわかりました。
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