水徒然

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「体の元素組成は海水に似ている」という記述を調べました。

2010-11-22 | 日記

生体元素と医薬品の開発(京都薬科大学教授・桜井弘氏講演) によれば、
http://www.aluminum-hc.gr.jp/p_6/sakurai/sakurai_main01.html#1

体の元素組成は海水に似ている
「・・・宇宙には、水素とヘリウムが多い。地殻には酸素、ケイ素、アルミニウム、鉄、カルシウムが含まれている。それに比べ、人体には、酸素、炭素、水素、窒素が多い。そして人体中にごくわずかに存在するその他の元素として、リン、硫黄、カリウム、ナトリウム、塩素、マグネシウム、さらに鉄、亜鉛、マンガン、銅、セレン、ヨウ素、モリブデン、ニッケル、クロム、コバルト、バナジウムなどがある。このわずかな元素がじつは人体にとって重要な役割を果している
 地殻、人体、人血漿および海水中の元素組成を比較してみると、人体や人血漿の元素組成は、海水中の元素組成に似ている【図1】。・・・


図1 地殻、人体、人血漿および海水中の元素濃度
⇒10000ppmが1%です。
体内で重要な役割を果す微量元素
「・・・大きく4つに分けられる。体重1gあたり10mg以上存在する元素が「多量元素」である。次に多いのが「少量元素」で1gあたり1~10mg存在する。さらに体重1gあたり1~10μg存在する元素を「微量元素」、1μg以下を「超微量元素」と呼ぶ。現在わかっている118個の元素のうち、人体内に存在するものは非常に少ないが、実際に有意な作用をしているのは、上のような元素である。・・・「鉄が欠乏すると貧血になる」という記録が残されている・・・多くの元素の必須性が明らかになってきた。・・・体内で、ある金属元素が欠乏するとさまざまな症状が現れ、その元素を補うことによって、症状が完全に回復する。これは、その元素が体内で、ある特有の役割を果しているということを意味しており、これが必須元素の重要な点である。人体内で、「多量元素」と「少量元素」の占める割合は99.3%であるが、微量元素はわずか0.7%である。しかし、この「微量元素」の役割があってこそ、われわれは生命活動を営んでいるといえる。世界各国では1日に必要な元素の摂取量を規定しており、日本でも男女別、年齢別のミネラル摂取基準が最近決められた。」

 ⇒詳細は本文([桜井 弘 : 化学と教育 48、459-463(2000)])を参照願います。
海水中の微量元素の有効利用にも着目する必要があると想います。
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