498. 古細菌が海底に大量に生息.7-21-2008. によれば、 http://www.microbes.jp/aimai/kurashi/fl498.htm
「・・・古細菌とは ・・・およそ、46億年前に地球が誕生してから、35~38億年前にまだ高温であった原始の海で、有機物から最初の原始生命体が出現したと考えられています。
そして、地球の表面が長い年代を経て徐々に冷えて現在の海や陸になる過程で、原始生命体から嫌気性の細菌に進化し、続いて光合成をおこなう原始的な藍色細菌(藍藻)が出現し、地球上に酸素が増加して、現存する好気性の生物が出現したと考えられています。
ところが、現在も太古の地球の状態と同じような異常な環境が存在して、そこにも特殊な微生物が生きているのです。
その微生物は酸素がない湖沼などの底土や深い地中にいるメタン生成菌、高濃度の塩分がある塩湖などにいる強好塩菌、強酸性の火山・温泉地帯や深海の熱水湧出口付近にいる好熱菌または好熱好酸菌などです。
1977年、アメリカのC. R.ウーズとG.E.フォックス両博士がメタン生成菌の研究から、古代のままの姿で生きている特殊な微生物と考えて、初めて「古細菌」と呼ぶことを提唱しました。
それ以後、多くのメタン生成菌、強好塩菌、好熱菌が分離され、これらが古細菌であることが判ったのです。
日本でも大島泰郎博士によって初めて、温泉から好気性の好熱好酸菌が分離されてから古細菌の研究が盛んになりました。
古細菌は直径0.5~1.5ミクロメートル、長さ1~数ミクロメートルで、大きさも発達した核をもたないことも、普通の細菌(真正細菌)とほぼ同じですが、生化学・分子生物学的な性質が非常に違った微生物です。・・・
古細菌はきわめて興味ある存在ですが、詳細についてはまだ良く判っていません。しかし、極限に近い環境で生息していることがら、究極の微生物と呼ばれています。
そのような珍しい古細菌が海底の堆積物中に大量に生息していることが発見されたとの発表です。
これからの研究によりますが、この究極の細菌の中には人類にとって極めて有用な微生物も数多く存在する可能性も考えられますから、今後の成果が科学的にも微生物学的にも産業上でも大いに楽しみである。 」
⇒発展した分析・解析が可能な現代。
いろいろな、微生物の有用性を調べることができると想われます。関係者の研究を期待します。
微生物の進化論について調べる機会がある現代社会なんでしょうね。