自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

ギータとセラピー協会の接点序章

2016年06月02日 | 自然治癒力とヴェーダ哲学の関係

 

バカヴァッド・ギータ~序章~  平成2861

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長いお話しになりそうだ。

自然治癒力の話はさらにギータを理解していただいてからになるのだろうか?

とりあえず、お付き合いいただけたら幸甚です。

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神話はどこの国にもある。 

現代人は、御伽話し的な感覚で現実の生活とは離れた架空の世界の

伝承されたお話しとしてとらえる人たちがいる一方、実際、古代の昔

に起きたこととしてとらえる人もいる。

印度には、バカヴァッド・ギータと呼ばれる古典聖典がある。

 

実際そこに登場する人たち、場所は実在に存在した人たちである~と

考えられている。

どのくらい前のお話しかといえば、気の遠くなるような数字が出てくる。

インドのスピリチュアルな世代区分として以下のような時代が現在までに

存在していると聖者は言う。


クリタユガ(Krita Yuga= 1,728,000

スレタユガ(Thretha Yuga= 1,296,000

ドワパラユガ(Dwapara Yuga= 864,000

カリユガ(Kali Yuga= 432,000

この4つのサイクル(ユガ)が交互に地球支配し、物質文明が栄えたり、

宗教的、精神的な暗黒時代が訪れたり、滅んだりしていると教える。

 

我々が生きている現代はカリユガの時代にあたり、精神的真理が隠されて

しまった時代だ。 

今日からのテーマである、バガヴァッド・ギータ(以下、省略してギータ

と呼ぶ)はドワパラユガ、およそ、5200年近く前に書かれたという。

因みにカリユガのカリとはカーリー、つまり、黒く真理が隠されている

時代とされる。

実相の本質を忘れた精神的智慧の無智の時代である。


ギータは戦場が舞台だ。 

その戦場で戦うのが、カウラヴァ家(The Kauravas)とパンダヴァ家(ThePandavas)

父親方の血を分けた兄弟たち。 

カウラヴァ家にドリタラシタラ(Dhritarashtra)という名の盲目の王がいた。

彼の長男はドゥリョダーナ(Dhuryodhana)、弟にドゥサッサーナ(Dussasana

がいる。

一方、パンダヴァ家には若くした死んだ末息子のパンドゥ(Pandu)、

長男のユディシトラ(Yudhishtra)、ビーマ(Bhima)、アルジュナ(Arjyuna

らがいた。

パンダヴァ家とカウラヴァ家が争う前、彼らの幼い時は一緒に育ち、暮らし

たのだが、兄弟たちが成長するにつれ、パンダヴァ兄弟は何事にも

カウラヴァ兄弟より長けていることでカウラヴァ兄弟たちはおもしろく

なかった。

パンダヴァ兄弟たちの愛と懐の深さ、強さ、他者からの人気度の 

どれをとっても、カウラヴァ兄弟たちが、彼らにかなわないことを知る

につれ、嫉妬は憤怒へと変わり、その憤怒で現世的欲望が助長すると

いう悪循環だった。

そこで、ドゥリョダーナはパンダヴァ兄弟たちの土地を取り上げ13年間彼らを

放逐した。

13年後、戻ってきたパンダヴァ兄弟たちに言う;

“元に戻りたいか?なら、私を殺せ、戦場で闘い、土地を取り戻せ”と。


平和的に、友好的に問題の解決を図ろうとした、パンダヴァ兄弟たちの申し出を

無視して敵対心をあらわにした、

ドゥリョダーナと結局パンダヴァ兄弟たちは闘うことになる。

 

両軍はクルックシェトラ(Kurukshetra)に軍をそろえた。

筆者はこの地を特急電車で通ったが、広大のフラットな土地がデリーの北側

に広がっていた。

カウラヴァ軍は11軍編成隊(一つの軍は21870の戦闘馬車で成る)と

同数の像、さらにその三倍の騎馬と、5倍の歩兵、さらに、多種の兵器と

その他の設備を取り備えた万全なものだった。


一方、パンダヴァ軍は、7軍編成隊のみ・・・軍隊の規模の比較では

カウラヴァ軍にとても太刀打ちできなかったが、彼らには、クリシュナ神

が味方としてついた。

クリシュナ神はこの闘いに参加する条件として、騎乗しても、闘わない

nonfighting)ことを伝えた。


冒頭に戻るが インドではクリシュナ神は神として現代に至るまで

崇められているが(ビシュヌ神の化身として)マトラの国に皇子として生まれ、

ちょうど 実在したブッダ(ゴ~タマ・シッダ=仏様)がそうであったように

歴史にその名を残す。

 

ギータはインドの子供たちなら小学生で学校で習い、テレビや演劇、

古典芸能でも登場するヒーロー的存在、クリシュナ神の語る言葉で

つづられた聖なる本であるが、もともとは“マハバラータ”の中に

納まっている。

聖者 ヴャ―サにサンスクリット語で記された“マハバラータ”は

クリシュナ神がのべたとされる1万行の内容で、その中の25章から42章まで

の“Bhishma Parva” を独立させて、Bhagavad Gita”(バカヴァッド・ギータ)

と呼んでいる。

 

ヒンズー教の聖典のみにとどまらず、その内容は西洋でも研究され、

仏教の基になる“空”の考えが貫かれて、東洋の宗教哲学の土台である無の

思想、空の理論、人間学、人生論、人の本質などの基本が説かれていると

される。

だからこそ、古今東西を問わず、多くの真理を求める人たちの指針書に

なっているのだろう。


自然治癒力との関連性は?と問われれば、その形而上的癒しとこたえたい。

ギータを理解すれば、私たちの本質も理解できるだろう。

理解が深まれば、信念になり、信念は病をも癒す働きを時には持つことが

できる。。

少なくても、体の免疫力を高め健康力を増すことは、インドのヨギの人生を見ても

理解できる。

少しずつ、入門書的に バカヴァッド・ギータを皆様にご紹介していきたい。

 

 

  

クリシュナ神~ギータの中でアルジュナに教えを説く神

 

 

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