凸っちゃおっかなー

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10年前に誰が作ったかわからないデータは、エビデンスたりえるのか

2019-11-12 09:35:33 | 日記
また、<外国人め、このやろう!>
の文字を見るときが来るとは思いませんでした。
小坪氏の全国の寺社仏閣で、事件・事故・その他のデータが載っている地図です。




本当に外国人の関わった事件なんでしょうか?
だったら、どうして昔から「古物商」で仏像が売られているのでしょうか?
東海地方で先日、ニュースになっていました。
盗まれてオークションにかけられた仏像が、帰ってきたときには修復されていた、というものです。


オークションから足がついた。
犯人は捕まった。
買った人と連絡が取れた。
買った人は、きれいに修復していた。

これ、どっちも日本人ですよね?




じゃあ、小坪氏の地図データに載ってるものはどうでしょう?


松尾観音寺@三重県伊勢市

[08/05/15]
▼「竜」出現?竜神伝説残る伊勢の松尾観音寺-口コミで話題広がる
応永十年(1403年)旧暦の5月4日に本堂が火災で燃えた時、本堂裏の二つ池から2体の竜が現れ、
雄竜が炎の中に飛び込み十一面観世音菩薩を体で巻き付けて救い、雌竜が何度も池の水を吹きかけ消火した
という伝説を持つ龍池山・松尾観音寺(伊勢市楠部町)の本堂床板に、「竜」が現れ、口コミで話題が広がっている。
(2008-05-15)

〒516-0014 三重県伊勢市楠部町156−6




火事自体は起こってますね。1403年の話。ここで、ん?と思いますね。
で、この話の肝は何か。「床に龍が現れた」ということでしょう?
これって、外国人がやったことなんですか?




10年も前の、誰が作ったかもわからないデータを持ってくる。
で、盗難や火災の事件があったら軒並み外国人のせい。
これが、私は許せないんです。




前回の、この記事に突っ込んだ文章
でも書きましたね。
明らかに「事件事故ではない」記事もあります。
竜馬とお竜の結婚式の石碑。
熊本のお祭りでの失火。
小坪氏は、ピンの一つ一つを確認したんでしょうか。
否でしょう。
この地図の作られたあと、10年間の空白はどうするんでしょうか。
ここに、「外国人による事件・事故というエビデンスはありますか?




コメント欄もひどい。
「日本人ならこんなことはしない」?
バカを言うな。
(畏れを知っている)日本人はやらない、というだけの話であって、すべての日本人がそうじゃない。
そんなこともわからないから、小坪氏みたいなのに、ひいては余命みたいなのに騙される。




「渡る世間に鬼はなし」?私はそう思わない。
「人を見たら盗人と思え」、それが自然でしょう。
そこを見抜くのは自分自身です。
仏像盗難自体は犯罪だ。私も心を痛めています。
それは、私は畏れという言葉は知ってるし、それを体感もしてるし、心の中にも持っている。
それがあるかないかの問題だ。



どの時代にも「罰当たり」というのはいるし、実際そういう言葉もある。
私は、すべてを「外国人」のせいにする小坪氏のほうが、よほど罰当たりだと思う。
そしてね、誰が作ったかわからない資料を、さも第一次資料のように使うその心根が信じられない。
アドレスに使ってある言葉の通り、祟られてしまえばいいとさえ思っている。