凸っちゃおっかなー

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三権分立の姿

2019-11-05 19:05:06 | 日記
三権ってわかりますね。
そう、司法、立法、行政の3つです。
これは、それぞれ分立、つまり、同等の権限を持つということですよね。
立法は国会。
行政は内閣、つまり各大臣や長官。
司法は裁判所。
それぞれ干渉できないことになってるんです。




例えばね、防衛大臣いますね。この方は、国防、自衛隊を司っているけれども、
その頂点にいるのは内閣総理大臣。最高指揮官は総理大臣です。
大臣の不祥事があったら、総理大臣の任命責任が云々ってやりますね。
これ、行政府の長だからです。


国会で牛歩戦術とかやるでしょ?あれは、法律を可決させるのを遅らせるためにやるわけです。
法律を作るのは、つまり立法府の仕事なんですね。
今みたいに、野党が審議拒否なんて、仕事放棄ですよ。
立法に関しては、総理は長ではない。国会議員全員が立法に携わっていることになる。
で、その法律が憲法に照らして合法かどうかを判断するのは、司法
なんですね。


で、行政も立法も、司法の判断を仰ぎながら仕事をするわけです。
憲法や他の法律に照らしてどうか、ということですね。
例えば、ある市で「思想的に偏っていると思われる美術展」があったとする。
では、税金でこれを行うのは適法か否か。
で、その判断のもとになる法律、例えば「ヘイトスピーチ規制法」なんてのができましたね、
それを決めたのは立法。
じゃあ、ヘイトスピーチ規制法自体は、表現の自由に照らしてどうなのか。
法律的に判断するのは、最終的には首長ではなく、裁判所なんです。
首長は、「GOサインを出した」わけですから、もちろんそこには首長(行政)としての責任を伴います。
でもね、適法かどうかを判断するのは、司法。
それぞれ、役割が別れてるんですよね。




ということはね、
「安倍さんが指揮権発動して裁判の結果を覆す」
なんてこと、可能だと思います?

安倍さんは、行政の長ですね。
裁判の結果というのは、司法ですね。
もちろん自衛隊の最高指揮官ではあるけれども、安倍さんが「指揮権を発動」すると、
司法や立法が黙っちゃいませんよ。
そんな事やったら、それこそ独裁政治だ。
行政の長が、司法の分野に口を出す?
どこのK国ですか。


この国は、立憲民主主義の国です。
司法判断には、立法府も行政府も従わなければならない。
だから、一票の格差問題で、選挙区が変わったり、議員数が変わったりするわけです。
そこには情も事情も介入しない、あるのは「法律の判断」だけです。
「安倍の指揮権が発動」なんてあるはずがないんです。
早く気づいたほうがいい。




逆にね、裁判所の合議体の裁判官が、自分に不都合な判決が出てしまうことを恐れ、審議過程について立法や行政からの介入を求める。つまり、
「このままだと、こんな不都合な判決を出さなきゃいけない。
立法、行政の判断で、なんとかなりませんかね?」
ということですね。これは、
「司法を無視して、立法府の国会も飛び越えて、行政府の安倍総理が指揮権を発動し、
ハードランディングを決める」。
ということと同義なんです。
ありえないでしょう?



もっと言えば、立法府で、あることが決定しそうだ。それは、
「行政府(大臣)にいる人間にとって不都合なこと」であった。だから、
「行政府にいる人が、(法に触れないと判断するように)司法に手回しをする」
という構図です。
もろ「アカンやつ」でしょう?




実はね、某地方議会で似たようなことが起きる可能性があるんですね。
「議会の中で起こったことに関して、それが自分に不都合なことだから、
それに関して司法に訴えようとしている人がいる」ということです。
皆さん、どう思います?
普通に考えて、ありえませんよね。



私は、地方議会は国会の縮図だと思っています。
行政府、立法府にいる人が、自分の身を危うんで司法を動かす、そんなことはありえないと思う。
それは、三権分立を脅かすことだからです。


この地方議会は、12月の議会は大荒れでしょう。
3月の議会も大荒れになるでしょう。
この地方議会の選挙は4月です。
どうなりますかね、楽しみです。