大野威研究室ブログ

おもにアメリカの自動車産業、雇用問題、労働問題、労使関係、経済状況について、最近気になったことを不定期で書いています。

独、英、スウェーデンで2019年Q2のGDPがマイナスに

2019年08月15日 | 経済
 2019年8月14日(水)、ドイツ統計局は2019年第2四半期(Q2)のGDPが前期比で0.1%のマイナスになったと公表した前年同期とくらべると0.4%のプラス(季節調整値)。
 ウォールストリートジャーナルは、その原因として米中貿易摩擦に起因する輸出減少をあげ、ドイツでは秋に小規模な減税が公表される見込みとしている。それでもドイツ銀行はQ3もGDPがマイナスになると予想しており、それが現実になればドイツは景気後退入りすることになる(一般にGDPが2期連続でマイナスになると景気後退入りと判断される)。
 なおヨーロッパではこのほかにイギリスとスウェーデンでも2019年Q2のGDPが前期比でマイナスとなっており、イギリスは前期比で0.2%のマイナススウェーデンは前期比で0.1%のマイナスとなっている。
 こうしたことから、WSJは欧州中銀(ECB)に金融緩和をもとめる声が強くなっているとしている。次回のECB理事会は9月12日に予定されている。