拙者は、るんるん!

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絵本通信より

2006年03月30日 | 絵本通信

幾百千の 朽ちてしまった希い

朽ちかけていた言葉たちは

もう すっかり

深い谷あいに とけてしまったはずなのに

無邪気な木霊たちの悪戯なのでしょうか

午後の木洩れ陽の向こうから

旅人さえ知らぬ あの風の通り途から

胸のほむらを熾すように

ふいのマドリガルが 響いてくるのです

めぐり還る こぼれおちた時 まばゆい記憶の後ろ姿

[絵本通信 VOL50 .2004年 春季号]

※前回ご紹介した絵本通信の詩に「作は人なり」とのコメントをいただき、大いに考えさせられました。難しいですよね。ほんの些細なつもりの言葉が、受ける感性や感じる情感に反映・発展し、それによって与える印象までのが違ってくる。う~~ん、考えさせられます。んで、手元には「近代詩」(石川県近代文学全集)を久々に紐解いてます。この全集は石川県の明治以降の文豪・詩人たち(室生犀星など100名ほど)が紹介されています。文語体がほとんどなんですが、なかなかのものです[正確には、読みにくいし表記等は難しい]。オイラの新たな感性や感覚の覚醒のために・・・・・。んんでもって、気に入ったものは、ご紹介しますね!