89歳の日々

home: http://kutani-mfg.jp

黒海のんびり2週間クルーズ(4) 現地ツアーの様子

2008-10-15 00:00:00 | 海外旅行
      私の黒海クルーズ2週間
           ソチ~セバストポリ~コンスタンタ~ヴァルナ
  
ソチ〔ロシア〕〔5日目〕。   
ロシアの保養地ソチに着く。ソチでのいろいろなメニューが、オプションである。
海岸や、スターリンの別荘、お茶を極める等々のバスツアーよりも、自分で自由にソチを歩く方が良いと思って、「ソチ探索する29弗」と言うのを選んだら、バスから町の賑やかな商店街で下ろされて、ビザが無いので、その辺を見るだけとのこと、がっかり。それならビザを取って来たのに。自分で申し込むだけなので、こんな情報に通じていない。

 それでも妹と私共夫婦であちこち行ったが、ホテルのお手洗いを使おうと思っても鍵が掛かっていて、カソリックの教会の外側にあった汚いお手洗いを使う。
ロシアの小都市だが、服装も町の商品もギリシャやトルコの町と変わらない。

 船に帰って夕食。食卓を囲んだのは、トロントからの弁護士夫妻と私共3人のみ。夫人は明るいスポーツウーマン。ご主人は温厚そうな人で、妹に「先生ですか?」と尋ねる。妹は先生ではないが、亡夫は大学教授だったと言う。義弟は優秀な学者でスタンホード大学にも学んだ等と話すのを、好意的に聞かれる。感じの良いご夫妻だった。

 セバストポリ〔ウクライナ〕〔6日目〕
 次の日はセバストボリ。午前中に上陸して港から上って行くと公園のような街が広がる。第2次大戦の戦死者の大きな碑に沢山の花が捧げられている。公園にはべコニヤ等の花壇が広がる、清潔で気持ちの良い街で皆満足、1kほど歩いてきらびやかなギリシャ正教の教会から戻る。
 
 レストランではルーブル以外は使えず(勿論カードも)結局やっと、10ドルで3人分のサンドイッチとジュースのボックスを買い、急いでバスツアーに乗る。

 午後1;30時からの「クリミアのカーンの宮廷と洞窟の僧院4,5時間69弗」のバスツアー。ツアーは16世紀のカーンの宮廷や、山の上の洞窟教会を見る。ガイドは青いアイシャドウと金歯の女性で、「ソビエト時代は投獄される、殺される事が日常的に行われたが、今は自由になった。しかし国会、首相、政府それそれ喧嘩しあってどれも信用できない・・」等と言われたのが印象的だった。

 夫の誕生日!
夕食は夫の誕生日を祝って頂く。夫も背広を着用,私も詩仙堂のベージュと黒のクラシックな上着(?)を着る。隣は英国人〔ニュージーランドに移住している〕のお医者様夫妻。夫人は飾り気の無い良さそうな方で小説を3冊自費出版されたとのこと,私と妹も母の本を自費出版し、日本経済新聞の自費出版の欄で取上げられて、思いがけず沢山の反響があったなど、昔の話をする。

 今日のバスでの金歯の英語ガイドが語った事を云うと、矢張り金歯が珍しいらしく、ご主人も「金歯のガイドを見ました、見ました」と皆で笑う。
 夫の隣はバンクーバーの傘製造のメーカー夫妻。夫が自分は傘寿の誕生日で、傘の形を書いて、漢字で「八十」と示すと、珍しいせいか、感に耐えない顔をして、「貴方は先生になったら良い」という素朴なカナダ人のご夫妻だった。

食後ケーキを持ったウエイター達が集まって「ハッピーバースデイ」を歌い、食卓を囲む全員で賑やかに何度も誕生祝いを歌う。夫も嬉しそうに皆様に感謝!

 食後ギター、ピアノ、コントラバスの演奏をしている所では、前に夕食で一緒だったコロラドのご夫妻や、エレベータの所では昨日の弁護士夫妻からも、何度も「Happy birthday」と祝われる。

コンスタンツア〔ブルガリア〕7日目
 「ローマン遺跡のエクスカーション、4時間87弗」を選ぶ。市内の民族博物館では見事な刺繍の服など見る。ローマン遺跡での説明で、アンホーラ(底が尖った形の壷)は幾つも重ねて運ぶためと言うが、そんな事をしたら土器の壷が壊れないかしら・・・
遺跡は極く貧弱。

 バスを降りて、街の両替所で10ユーロを現地通貨に変え、日本と同じようなファーストフードで大きなピザ1枚、サンドイッチ一塊、コーヒー3杯と残りの小銭で水1本を買う。これで1400円(10ユーロ)今は円が弱いのでブルガリアに来ても此の位の価値しかない。
 
 この町の大きな立派なストリートには素敵なお店が並んでいるのだが、丁度欲しい物は何も無くて残念ながら買い物を楽しめない。シャトルバスで船に帰る。

 船での夕食のテーブルにはトロントからの医者の夫妻。同じくカナダのウニペックからの女医さんとその友人2人。この3人は始めて同席した黒人だった。女医さんは日本にも何度か学会で来られたと話す朗らかな人だったが、他の2人は聞かれた事に返事をするのみだった。 船では、黒人男性と白人夫人を2組くらい見かけた。

ヴェルナ(ブルガリア)8日目
早く起きてブッフエで食事をして8時過ぎから「ブルガリアの食べ物とワインの試飲 8時間115弗」のバスツアーに乗る。民族博物館は土台は石で上部が木造の旧家を使っている。昔のお金持ちの家だが、細部に彫刻が施されたり洋風民芸館と言う感じ。
40k離れた所に世界遺産の巨岩に騎馬に乗った騎士のリリーフを見る。大したことが無くて、自然に出来た形かと思ったほどだ。
イランにある「シャープル2世の墓の上部の岩に彫られた巨大なリリーフ」など、1000倍素晴らしいし、シャープル2世の騎馬像は、正倉院の錦にも描かれているほど古代世界で有名な事実だったよう。
 でも少し雨も降って寒かったが、途中をずっと歩いた林間の道ではもう紅葉が美しかった。
 
夕食は毎日食堂だったので、ブッフェでエスニック(中華など)と日本の巻き寿司なども食べる。それがひどいお寿司で食べる度に憤慨。ケーキやマンゴーなども幾つも食べてしまう。

食後はあちこち3人で音楽や、ショウや映画などの所を廻って、いつものギター、コントラバス、ピアノの3重奏に行く。こんなところでは、東南アジアでは日本人と見るとすぐ「すばる」「上を向いて歩こう」「さくらさくら」など演奏するが、ここでは日本の曲を知らないが、新婚の頃いつも聞いていた「アイネクライネ」など軽い曲を頼む。

食事と大きなデザートを頂いたばかりなのに、此処にあるチョコレートやパッブエなど、又沢山食べる西洋人に驚く。日本人の何倍も大きい西洋人が多いはずだ。
 30人ほどの日本人ツアーの人達は何処に居られるのか、広い船のせいか全然見かけない。
 船は黒海内を一廻りしたので、これからボスホラス海峡を通ってエーゲ海にでる。






最新の画像もっと見る

コメントを投稿