89歳の日々

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黒海のんびり2週間クルーズ(8) アレクサンドリア

2009-10-14 21:33:28 | 海外旅行
      現代の国立アレクサンドリア図書館

 最終の寄港地になるアレキサンドリアは古代世界では”地中海の真珠”と讃えられた都市だったそうです。「古代世界の七不思議」の中の”図書館”と”大灯台”の二つのもこの町に入っているのです。これらはは市内に有りますので、夫婦で見て廻りました

 先ず波頭にあった小さい銀行(ATMだったか)で現地のお金に変えました。 そこに立って居た人に「タクシーを1時間10ユーロでどうですか」とカモラレましたが、始めに調べていた値段より悪くは無かったのでOKしました。物陰からボロ車が現れ白タクでしが、タクシー乗り場が遠かったので、まあそれに乗る事にしました。

 ドライバーは体の大きなエジプト人で英語もまあまあ話し(私共とて大した事はないのですが)、こちらが行きたい所を言って道順と時間を相談しました。
 彼は早速大変きれいな奥さんと可愛い子供の写真を見せましたが、私共も実際その美人さに驚きました。彼もぼろを着ていますが良く見ると悪い顔立ちでは有りません。彼と半日一緒に過ごす事になりました。

 この街は海岸沿いに広がっており、同じエジブトでもカイロ等とは違い美しく整った町並みが続いています。

 七不思議の”ファロスの灯台”はアレクサンドル大王の案で作られ、120mの高さだったのが、14世紀の大地震で崩壊したと言い、現在も海中からその遺構が探し上げられています。
 その跡地に15世に要塞が造られました。私共も上まで登り、高所の丸窓から若き英雄・アレキサンダーが地中海を雄飛する姿を波間に垣間見ました。
 傍の白いモスクはレース編みのように美しく、夫とのんびりも見たり気持ちの良い日をぶらぶらと楽しみました。

 もうひとつの七不思議の”アレキサンドリア図書館”はBC3世紀にプトレマイオス1世が作った図書館で蔵書は70万冊あったと言われます。
 2002年とかに出来た新しい図書館は、ノルウエーの建築家達が作った半球形のガラス張りの11階建の巨大な建物で800万冊の蔵書があるそうです。沢山な人がコンピューターを使っていたりする現代的な建物で、古地図の展示や地下の考古学博物館もギリシャ・ローマの彫刻など素晴らしい美術品がありました。


 昼食はモンタザ宮殿のレストランを予定していましたが、時間が無くなり、図書館付属の食堂にしましたが、そこはハイヤット・ホテル経営の明るいレストランで、若いおしゃれな人達が賑やかに食事をしていました。

 地下墳墓(カタコンベ)はキプロス島と同じようですが地中海世界の雄・アレキサンドリアのは名を恥じない立派な建物でした。写真のように地下墳墓の入り口の両側には等身大のエジプトの神の彫刻が立っていました。

 何か素敵な物を買いたかったので、上等のショッピングセンターや骨董店にも行きましたが買いたい物がなくて残念でした。

 又又タクシードライバーの繰り言・・はじめ3時間30ユーロを、50ユーロにしたら何時間でも良いと言っていたのを、最後にもっと欲しいと言う。「始めの約束を守るべきよ・・」等言われて 彼は結局OKする。言うだけ言って見るのでしょうか。
  
 船に帰って夕食の同席者は、90歳近いノルウエーの男性と介護の若者。トロントからの夫妻。フロリダの精神科医(前も同席した)私共夫婦と妹の8人の食卓で。
 
 次の日は終日航海。はがきや日記(メモ程度)を書き荷物を纏める。
夕食にはそれぞれお料理を持った沢山のウエイターが、並んで食堂に入って来てテーブルを廻って練り歩き、私共も感謝の拍手で迎えました。
 沢山の人との思い出を残した最後の食事でした。

 このクルージングの期間のチップは、毎日部屋と食堂に、これだけは払って欲しいと船の方から文書で書いてありました。
 チップをどうするかに就いては、今度のように決められているのは珍しく、普通はみんなで相談し、同額にするとか、又は各自好きなだけ払うとか色々話し合って意見を纏めています。

 2週間の黒海クルーズは終わってピレウス港に着きますと、巨大な白い観光船が7隻も入っていて、流石世界の観光地と感心させられました。
 其処でホテル迄送るはずのバスが中々来ず、私共のグループは最終になってしまいましたがこれだけ観光客が多いと大変だと思いました。

 やっとバスでアテネのホテルまで送られ、この2週間の旅は終わりました。

  
 
 
 

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