89歳の日々

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黒海のんびり2週間クルーズ(5) エルサレム、

2009-10-12 20:59:08 | 海外旅行
     イエスの時代からの オリーブの樹

 黒海クルーズの最後のコースは ”エルサレム、ベツレヘム、アレキサンドリ、キプロス”になりました。私が「地中海クルージング」を選んだのはこれらの町の魅力に惹かれたからです。 それらは、何と魅力的な名前なのでしょう!

ベツレヘム、エルサレム:キリストが生まれ、そして最後となった町。
アレクサンドリア:「この町で無い物は雪だけ」と、高校の世界史で習いました。
キプロス:ここでヴィーナスは貝から生れたと言われます。

 黒海からのクルージングで中近東に行くためには、ボスホラス海峡を越えて終日航海をしました。その間に、船内の劇場に乗客を集めてエルサレムやベツレヘム、に行くバスツアーが詳しく説明されました。私共は「終日エルサレム」のコースを選びました。

オリーブ山
先ずバスはオリーブ山に着きました。写真のオリーブの巨木はイエスの時代からの樹と言われます。 確かにそうかも知れません。
と言うのは屋久島の杉は3,000年位のは沢山ありましたので、イエスの時代2,000年前からのオリーブなど珍しくは無いのではないでしょうか?
 このオリーブの茂るゲセマネの庭でイエスは人生で最後の祈りを捧げた所といわれます。

悲しみの道
 ヴィア・ドローサ・悲しみの道と呼ばれるこの道はイエスが十字架を背負ってゴルゴタの刑場に向ったところです。しかし道の両側には店がひしめき観光客があふれアラブ風な猥雑な雰囲気を漂わせる 世界一の門前町になっています。

聖墳墓教会
 「刑場のゴルゴタの丘」と「埋葬された所」と「復活した所」を覆って建てた巨大な聖堂です。最初は326年にコンスタンチヌス大帝の母ヘレナによって建てられ、現在のは12世紀の十字軍の後に、このロマネスク風な建物になったと言われます。

 内部にはキリスト教会、ギリシャ正教、アルメニア教会、コプト教会などが混在して居る複雑な建物の中には、世界中からの信者や私共の様な唯の観光客でいっぱいでごたごたしていました。
 でも入口の大きな平らな石はイエスの遺体に塗油した場所との事で、人人が口ずけしたり、涙を流している人も居ました。中には金色に輝く豪華な礼拝堂もあります。

嘆きの壁
 嘆きの壁の由来・・・BC20年ヘロデ王はエルサレムに大きな神殿を築きましたが、AD70年「ユダヤの反乱」を期にローマ軍に破壊されてしまいました。
 その戦いの後、世界に四散したユダヤ人は4世紀になって1年に1日だけエルサレムに入る事を許され、彼らは破壊を免れた神殿の遺構の前で祖国が失われた事を嘆きました。

 今でも沢山の黒い服を着て小さい帽子を被ったユダヤ人男性と華やかな服装の女性達がこの壁の前で祈りを捧げています。おかしいのは大風呂敷ほどの大きさの巻物の様な物を持ってくる人達です。何かと思いましたら其処に書かれているトーラ(旧約聖書の一部)を其処で読み上げるのです。
 暗記が出来ない多くの人のためには、貸バイブルが沢山置いてありそれを壁の前で読み上げていました。
 壁の隙間には、願いを書いた紙を差し込んでいるので、私共も真似をして何か書いて差し込みましたが、何を書いたかは忘れました。エルサレムはこの位にします。

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