致知出版社の「人間力メルマガ」よりです。
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「僕が考える一番いい会社の条件」
柳井正(ファーストリテイリング会長兼社長)
『致知』2011年2月号
対談「ドラッカーと本田宗一郎 〜二人の巨人に学ぶもの」より
http://www.chichi.co.jp/monthly/201102_pickup.html#pick1
※肩書きは掲載当時
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僕が考える一番いい会社とは、
末端の社員でも自分がトップの経営者だと
思っている会社。
自分が全部のことを決められるし、
この会社を支えている、
あるいはコントロールしていると思える社員が
たくさんいる会社です。
それが、大会社になってくると、
会社に使われるようになるんですね。
自分が会社を使うんじゃなく、会社に使われる。
そして自分が下っ端だと思った瞬間にダメになる。
我々の会社でいえば、部長級や課長級がそうなんですが、
自分の立ち位置に捉われ過ぎ。
それぞれの人が自分の立ち位置で物事を考えるから、
ごく限られた範囲内でしか物事が見えない。
そして全部見えていなくて失敗している。
ですから一度、自分もトップの経営者だと思って、
上からいまの仕事を見直したら、
すごく良くなるように思います。
結局、サラリーマン意識じゃダメなんですよ。
自分は会社という場所に、
「自営業」をするために来ている。
自分は給料を貰っている立場だとかじゃなしに、
自分が会社を食わせてる、というふうに
思わないといけないと思います。
────────────────────────────────────(以上)
ここでは、いい会社とはどんな会社なのかというよりも、むしろ、
組織の中で働く自分はどうあるべきか、どのような意識を持つべきなのか、
という個人へのメッセージとして受け取りました。
私もサラリーマンなので、柳井さんの言わんとされていること、よくわかります。
と同時に、日々、常に意識していくのは本当に大変なことだとも思います。
“自分の立ち位置に捉われ”、“ごく限られた範囲内でしか物事が見えな”くなってしまうのは極めて簡単なことです。
組織の中にいると、安心する、居心地がいい、人を批判する、ということになり易いですね。
全く同じことだと思います。
そしてこれは、会社だけではなく、PTAやちょっとした集まりなんかも含めた、ありとあらゆる組織に共通することだと思います。
“自分もトップの経営者だと思って、上からいまの仕事を見直すこと”
“自分は会社という場所に、「自営業」をするために来ている。”
“自分は給料を貰っている立場だとかじゃなしに、自分が会社を食わせてる、というふうに思わないといけない”
私も最近、思い当たることがありましたので、このタイミングで貴重なメッセージを頂いたと思っています。
そして、このメッセージは、一人一人の、今後の“生存”ということを考えてみても、大切なことだと感じています。
私自身は「~しなければならない」「~すべき」という言葉、もうやめました(笑)
だって怖れ(縛り)になってカチカチでしょ。
「夕飯つくらなきゃ」と言ったら「あ、訂正!ごはん作ろ」とかろやかに言い直します。
すると楽しい。
仕事の面でもかろやかに(お気楽とは違う)が宇宙の振動数とマッチして生成発展していくのでは、と感じます。
日記の内容のような気づきは「大いなる私」が喜んでいますね。いいとか悪いとか、上とか下とかではなく、大いなる自分ですものね。ありがとうございます。
私はある方から、「どちらの道を選択するか迷ったら困難な方を選びなさい」とおっしゃって頂いています。
その困難な道を軽やかに選択し、進んでいけるといいなと思います。