"ちょっと外から見た日本"

今、スペインに住んでいます。
大好きな日本のこと、
外からの視点で触れて見たいと思います。

“「四運を一景に競う」”

2011-10-27 03:26:26 | 日記

致知出版社よりお送り頂く「人間力メルマガ」よりです。

(転載開始)
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     致知出版社の「人間力メルマガ」

                【2011/10/26】 致知出版社編集部 発行
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   このメールマガジンでは、
   人間学を学ぶ月刊誌『致知』より
   そのエッセンスの一部をご紹介しています。

       * *

      本日は『致知』2004年9月号より、
      味わい深い法話、エッセイなどでファンの多い
      曹洞宗尼僧・青山俊董氏の
      心に残るお話をご紹介いたします。


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       「四運を一景に競う」
       
       
            青山俊董(曹洞宗尼僧)
        
            『致知』2004年9月号
             特集「恕」より
            

                      ※肩書きは掲載当時です。


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(人生で一番大事だと思うことを
 一つだけ挙げてほしいとお弟子さんに聞かれたら、
 何とお答えになりますか?)


「慈悲」や「恕」以外でなら、
私がよく好んでサインするのは、



「投げられた ところで起きる (こぼうし)かな」



です。起き上がり小法師、つまり達磨さんが
ボーンと投げられたそこがいかなる場所であろうとも、
正念場として起き上がる。


腰を据えてまっすぐ正面を見据える、という意味です。


われわれはだいたい人生がうまくいかないとぐずったり、
うまくいくとのぼせ上がったりして、年中姿勢が崩れます。

しかし、いかなる場所でもぐずらない、
追ったり逃げたりしない、のぼせ上がらない、ダウンしない。
どういう状態であっても、しゃきっと姿勢を正せという意味です。


        * *


同じような意味で、



「四運(しうん)を一景(いっけい)に競う」



という
道元禅師の言葉もあります。

四運というのは、季節で言ったら春夏秋冬。
人生で言ったら生老病死。

人生はいろいろ移り変わっていきます。

愛する日もあれば、憎しみに変わる日もある。
成功する日もあるし、失敗する日もある。
寒風吹きすさぶような中で
じっとしていなければならない日もある。

その時、多くが一喜一憂して、
追ったり逃げたりするわけです。

しかし一景というのは
「同じ姿勢」という意味で、
生も死も健康も病気も愛も憎しみも成功も失敗も、
全部同じ姿勢で受け止めよということですね。

だいたい、人生の移り変わりなんて
一目では見えませんからね。
愛する日は憎む日がくるとは思えない。
健康な日は病気で苦しむ日がくるとは思えませんでしょ。

いかなることが起こっても、そこで姿勢を正す。
人生なんていろいろあったほうが豊かでいいんです。

人生の調度品を揃えるような気で
楽しませてもらいましょうと思っています。



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今月号の『致知』の特集テーマは
「人生は心一つの置きどころ」。

さまざまな試練や困難と対峙し、
それを人生の豊かな実りとしてこられた方々の
生き方に学びます。
⇒ 
http://www.chichi.co.jp/monthly/201111_index.html

(転載以上)

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“「投げられた ところで起きる (こぼうし)かな」”

いい言葉ですね!


“われわれはだいたい人生がうまくいかないとぐずったり、
うまくいくとのぼせ上がったりして、年中姿勢が崩れます。”

うまくいかなくても、うまくいっても、姿勢が崩れている・・・身につまされます。(笑)


“しかし、いかなる場所でもぐずらない、
追ったり逃げたりしない、のぼせ上がらない、ダウンしない。
どういう状態であっても、しゃきっと姿勢を正せという意味です。”


自分が、今、与えられた場所で、やってみなはれ、ということですね。



“「四運(しうん)を一景(いっけい)に競う」”

素晴らしい言葉ですね!


“生も死も健康も病気も愛も憎しみも成功も失敗も、
全部同じ姿勢で受け止めよということ”

“人生の調度品を揃えるような気で
楽しませてもらいましょう”


いい時と思えるときも、そうでないと思える時も、その体験は自分にとっては全てが調度品、いいですね!