"ちょっと外から見た日本"

今、スペインに住んでいます。
大好きな日本のこと、
外からの視点で触れて見たいと思います。

“深夜まで記者会見に応じた橋下徹さん”

2011-11-30 05:10:10 | 日記

天木直人さんのメールマガジンよりです。

(転載開始)

□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■ 天木直人のメールマガジン2011年11月29日第838号
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  深夜まで記者会見に応じた橋下徹の姿                                     
   
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 賢明な読者ならお分かりだと思うが私は橋下徹を手放しで褒めている
わけではない。

 それどころか彼の言動は根本において私の考えと相容れないもの
がある。

 いずれ彼の正体がわかるだろう。そして私は彼を政治家として批判
する事になるかもしれない。

 しかし彼はおよそ私が知っている政治家にはないものを持っている。
私はそれに期待するのだ。

 私が彼と最初に面識を持ったのは今から6−7年ほど前のことだった。

 大阪
読売テレビのスタジオで「やしきたかじんのそこまで言って
委員会」の収録前に挨拶を交わした時だ。

 その時まだ彼はテレビに出始めたばかりでもあり、腰の低い好感の
持てる人物だった。

 その後彼は「行列のできる法律相談所」のレギュラー出演者などで
あれよあれよとメディアの寵児となり、大阪府知事になってからは
文字通り日本を動かす政治家になった。

 私がいくら連絡を取ろうとしてもとれない人になった。

 人は境遇によって変わる。橋下氏が変わってもおかしくはない。

 それでも彼の言動の中には感心するほど私の共感を呼ぶものがある。

 たとえば彼はテレビの前で言っていた。

 政策などは誰でも語ることはできる。しかし政策を実現するのは
権力だ、と。権力がなければ実現したい政策は決して実現できない。
そのための政治家であり権力なのだ、と。

 これこそが私が言い続けてきたことだ。

 ただの人がいくら平和を訴え、日米同盟からの自立を訴えても徒労
に終わる。しかし政治家であるならば事情はことなる。たとえ政権を
握らなくても、たとえひとりの政治家であっても、官僚を動かして政策
実現に影響力を与えられる。それが
有権者の付託を受けた政治家の権力
というものなのである。

 問題は今の政治家に政策実現のために権力を正しく行使する力量と
覚悟のある政治家がひとりもいないことだ。

 護憲政治家が無力であるのは、彼らが万年野党だからではない。
辻元清美の言うように政権政党の中に入らなければ何もできないのでは
ない。

 誰ひとり、政治家としての権力を正しく使っていないからである。

 権力は使い方を間違うと危険だ。しかし権力がなくては正しいことも
実現できないのである。

 前置きが長くなったが私がこのメルマガで言いたいことはこれから
書くことである。

 きょう(11月29日)の産経と朝日が、大阪ダブル選挙の当確が
決まった選挙当日の9時過ぎから始まった橋下の記者会見の内容を記事に
していた。

 記者会見をテレビで聞いていた私にはその内容には興味は無い。

 私が感動したのは質問が終わるまで記者会見を続けるという方針を
貫徹した橋下の姿勢である。

 テレビ放送は記者会見の途中で終わったが、結局その記者会見は夜中
過ぎまで延々と三時間以上も続いた事を私はこの新聞記事で知った。

 ただでさえ記者の執拗な質問を敬遠する政治家だ。

 古くは
佐藤栄作首相の記者会見拒否騒動がある。

 いまの菅、野田首相は記者会見さえ逃げている。

 あの小泉首相でさえぶら下がりでは自分の都合の言いことしか言わ
なかった。メディアを通して国民に答えるというより自分を売り込む
手段に使っただけだ。

 しかし橋下は違う。

 どんな質問にも正面から答えようとつとめた。

 選挙直後で疲れ果てていたに違いないのに、不勉強な記者のつまら
ない、執拗な質問に最後まで答えた。

 こんな政治家がかつていただろうか。

 ここに私は橋下に対する期待を感じるのである。

 国民とともに政治をする、そのようないままでにない政治家になって
貰いたい。

                             了  
(転載以上)                    
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昨日、日本からのお客様と食事をさせて頂きました。

「今の日本には、組織を動かせる政治家がいない。」

という言葉がありました。


その中で唯一橋下さんの名前が挙がりました。

「やらせて見ればいい。そのやり方はともかく、彼は命を懸けている。そのような政治家が増えればいいのだが。」

とおっしゃっていました。

そのお客様は保守的と言われるバックグランドでいらしたので、そのコメントには意外感があり、とても新鮮に感じました。


今回の選挙において、橋下さんは、大阪の知事から、なんと市長選へと切り替え、見事、知事選とダブルで勝利しました。

相手候補には、民主党と自民党が相乗りになるどころか、共産党も味方する内容でした。

回りは敵ばかりということでしょう。

そしてその大部分は、既存の利権や自分の利益を壊されてとは困るという背景だったような気がします。


選挙当日に、深夜までエンドレスで記者会見に応じる政治家が、今、日本に何人いるでしょうか。

それ一事を見ても、私利で動ける次元はとっくに超えていることがわかります。


橋下さんの政治手法、また個人のプライベートに関すること含めて、これからも様々なうわさばなしや、中傷が出てくるでしょう。

既存のマスメディアにも、守るべきものがあるでしょうから、喜んでそのようなトーンで報道すると思います。


その際、なぜそのような話が出ているのか、一体だれが流しているのか、

そして、真実
はどこにあるのか、ということはちゃんと見て行った方がいいと思っています。