致知出版社の「人間力メルマガ」よりです。
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致知出版社の「人間力メルマガ」
【2011/11/28】 致知出版社編集部 発行
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このメールマガジンでは、
人間力を高める月刊誌『致知』から、
そのエッセンスの一部をご紹介しております。
本日は、2009年7月号の『致知』より、
イトーヨーカ堂の店舗展開という重責を担い、
商習慣の異なる中国の地で見事その実を結んできた
セブン&アイ・フードシステムズ元社長、
塙昭彦氏のお話をご紹介します。
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「人生、すべて当たりくじ」
塙昭彦
(セブン&アイ・フードシステムズ社長・
前イトーヨーカ堂中国総代表)
『致知』2009年7月号
特集「道をひらく」より
※肩書きは掲載当時
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私どもの会社はセブン&アイホールディングスの
フード事業会社として一昨年(2007年)設立されました。
デニーズジャパン、ファミール、ヨーク物産の三つを吸収合併し、
レストラン、ファストフード、それに社員食堂などの
コントラクトフード事業の店舗展開
(2009年2月末現在、計959店舗)を図っています。
いま、「生活で何を節約しますか」と聞かれて
約七割の方が「外食」と答えるような時代です。
このように外食産業が大きな曲がり角にある厳しい時だけに、
やはり事業を集約して仕入れ先などを統合し、
食という一つのテーマを追求していくべきではないかと。
ただ、業績は大変厳しくて、初年度は赤字でした。
何とかこれを黒字にしたいと思いまして
目下奮闘している最中なんです。
もう一つ、私にはイトーヨーカ堂取締役中国総代表という
仕事があります(取材当時)。
月に約一週間は店舗がある中国の北京や成都に行って
現地のイトーヨーカ堂の責任者たちと会議をして、
今後の事業展開などを話し合うんです。
売り上げは一千億円弱といったところでしょうか。
おかげさまでこちらのほうは大変順調に利益が伸び続けております。
セブン&アイ・フードシステムズが設立された後、
中国から呼び戻され、二つの重責を担うようになりました。
中国室長の辞令をいただいたのは十三年前の平成八年、
メンバーは私一人でした。
それまで営業本部長だった私には
二万五千人の部下がいたんです。
それが突然ゼロ、しかも中国は初めての土地です。
周囲からは左遷と見られ、
これから一体どうなるのかという思いでしたね。
しかし、一緒に行きたいと名乗り出る仲間が現れて、
彼らが必死にやってくれたおかげで
今日があると思っています。
中国という大地に播いた種は、
花を咲かせて、実を結ぶようになりました。
やはり大事なのは、どのような厳しい環境でも、
そこに踏みとどまって頑張ることだと思いますね。
逆境や不遇の時、「いやだ、いやだ」と逃げ回ったり
自己逃避したり、じっとしてるだけでは
何の解決にもなりませんから。
そんな時は、自分の心を強くして、闘い、
克つ以外にないんです。
人事異動でも何でも世間の誰もが
「外れくじ」と思う出来事ってありますね。
でも、世間や周囲の人がどうあれ、自分だけは
「このくじは当たりだ」
と思うことが大事なんです。
そのように考えたら、何事があろうと
「人生すべて当たりくじ」
じゃないですか。
私は子供の頃から、随分と劣悪な環境の中で生きてきましたが、
その時、常に自分に言い聞かせてきたのが、
この「人生、すべて当たりくじ」という言葉でした。
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⇒ http://www.chichi.co.jp/book/7_news/book934.html
(転載以上)
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「人生すべて当たりくじ」、とてもシンプルな言葉ですね。
一見不本意な異動だったり、出来事に遭遇したりすると、つい、なんで自分が、と思ってしまったりします。
しかし、そうなったという事実はもう変わらないわけですから、そのことを正面から受け止めて、新たな一歩を踏み出して行くしかないわけです。
そんな時に、これは「当たりくじ」なんだ、と何度かつぶやいて、本当にそう思えるようになったら、段々力が湧いてきますよね。
そして、それはやはり真実の言葉なのだと思います。