致知出版社「偉人たちの一日一言」よりです。
(転載開始)
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「偉人たちの一日一言」
〜致知出版社が贈る人生を養う言葉〜
発行 (株)致知出版社
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世界三大聖人の一人である孔子は、
どのような人生を歩んだのでしょうか。
月刊『致知』最新号では、「孔子の歩いた道」をテーマに、
多数の著作のある中国文学者・守屋洋氏と
独自の漢文授業を行ってきた佐久協氏が対談され、
不遇の人生を送った孔子の生涯が反響を呼んでいます。
本日から3回にわたり、
その中から仕事や人生に役立つ孔子の生き方の
エッセンスをご紹介します。
参考にされてみてください!
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今日の言葉【特別版1】2011年11月23日(水)
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<孔子はハローワークだった>
【佐久】
(孔子は)門弟三千人ともいわれていましたね。
実際に三千人いたかどうかは分かりませんが、
名前は相当通っていたでしょう。
意外といえば意外ですが、孔子はそこで、
いまのハローワークみたいな活動を一所懸命やっていました。
自分の思想に基づいて人を育て、
その就職斡旋を通じて自分の思想を広めていこうと。
それができるという自信があったのでしょう。
有名な、
「逝く者はかくのごときか。昼夜を舎めず」
という言葉は、最晩年の嘆きというのが一般的な解釈ですが、
そういう嘆きは孔子に相応しくない。
すべては川の流れのように滔々と
未来に向けて受け継がれてゆくものだ、
と未来への希望を述べたものという解釈もあります。
私もここには、そんな肯定的な気持ちが含まれていると思います。
【守屋】
そういう孔子の生き方から、何を学ぶべきか。
いまの私の心に響くのがこの晩年の言葉です。
「その人となりや、憤(いきどお)りを発して食を忘れ、
楽しみて以って憂いを忘れ、
老いの将(まさ)に至らんとするを知らざるのみ」
気持ちが盛り上がってくると食事も忘れてしまうと。
孔子のやる気、ものごとに取り組む姿勢を表しています。
孔子は晩年までそういう姿勢を持ち続けていたということですね。
それから、楽しみて以って憂いを忘れと。
これはどっちかというと中国流で、楽しみなくして何の人生ぞやと。
孔子には酒や音楽も楽しみでした。
しかし一番の楽しみはやはり、
弟子を育てる楽しみだったでしょうね。
・・・明日につづく
●対談「孔子の歩いた道」
守屋洋(中国文学者)&佐久協(作家、元高校教師)
⇒ http://www.chichi.co.jp/monthly/201112_pickup.html#pick1
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(転載以上)
孔子が素晴らしいと思うのは、孔子は、日常の生活、仕事をきちんとこなして行かれたということです。
決して人里離れて隠遁生活をしていたわけではありません。
“いまのハローワークみたいな活動を一所懸命やっていました。”
社会とのかかわりを持つ、というよりもむしろ、積極的にその中に入っていったということは、このエピソードからもわかりますね。
そして、その人生は決して順風満風と言えるものではありませんでした。
むしろ悪戦苦闘の連続だったと言えるでしょう。
しかし、そのような経験を重ねる中から、実際に使える真理を見つけ、それを練り上げて行ったところが素晴らしいと思うのです。
だからこそ、「論語」に書かれていることは、時を越えてもびくともせず、私たちの心に訴えかけ、人生の基軸となり続けるのだと思います。