俗薄第十八
大道廢、有仁義。智惠出、有大僞。六親不和、有孝慈。國家昬亂、有忠臣。
大道廃れて、仁義あり。智恵出でて、大偽あり。六親和せずして、孝慈あり。国家昏乱して、忠臣あり。
政治が守るべき正しい道が行なわれなくなると、人間が守るべき道を定めることが必要となる。知識が行き渡ると人心が荒廃して来るので、自然の摂理に従う人為的な掟を造ることが必要だ。親子、兄弟、夫婦の六親の間で不和が生じるまでに至れば、孝行や慈悲と言った道徳や倫理が必要となる。国家が昏乱したときこそ、忠臣が必要なのと同じようにである。
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