魂魄の狐神

天道の真髄は如何に?

【「Trump大統領の移民排斥主義」の背景】 ➀

2017-08-20 00:24:40 | 歴史

 人は、其の社会で少なくとも平均的暮らし向きを望む。年中生活費の捻出に苦労する一生等望む者が居無いのは、当然である。然し、人の暮らしの満足度は経済的なものばかりでは無い。人は日々暮らしの中で精神的にも満足して無ければ、社会に不満を持つ。

 「現在、交通が発達して、私たちはいろいろな国に簡単に行くことが出来るようになったし、日本にも多くの外国人が生活している。日本で暮らす彼らは少なからず差別を感じたことがあるだろう。どうしたら皆が気持ちよく暮らしていけるのだろうか。」☜此れは「世界平和」を望むある人物の言葉であるが、如何して我が日本でこんなことを考える必要があるのか? 少なくとも、此の人物が望む「世界平和」とは全く関連し無い言葉であることは否め無い。「此の人は、国家や民族や人種を否定し無ければ「平和」は無いという偏向した思想に捕らわれて居る。」 のだろう。要は、此の人は「地球国家主義者か?」と考えて仕舞う。

 「超国家主義」という言葉があるが、此処では粗地球国家主義と同義の意味とする。

 此れは、「国家の権力の一部又は全部を、国際機関等といったより上位と考えられる組織に譲渡という考え方を意味する語。国際関係に於いて平和を構築する手段として言及されること」が多い。

 では、「地球国家」が実現すれば、我等人類の暮らしは素晴らしいものに成れるのだろうか?

 答えは直出る。同じ地域の民族や血統で結ばれる人種同士でも面々と争い合った歴史が続いて来たのに、異民族や異人種を一つに纏めるということに成れば、世界万民の「道徳観」や「倫理観」を強制的統一する作業から先ず始められなければ成らない。此れは、全く困難な作業で、もし実現できたとしても、そんな社会で暮らす人々の「自由」は、厳しく制限されたものと成り、耐えられるものでは無い。

 先ず、此の事を前提として次回は米国の移民史を振り返って試る。

 

 続 く

 


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