魂魄の狐神

天道の真髄は如何に?

【魂魄の宰相 第二巻】の纏め

2017-04-05 20:34:44 | 魂魄の宰相の連載
 宗教論争を争点とした堅苦しい文章が続く難解な一巻ではありますが、当時の中国の先導者の考え方を知ることが出来、また、現代の日本との比較を交えて通読すると類似することが多く驚かされます。  原文が古文に近いような文体なのだが、原作者の漢詩調の詩文のような文体を壊したく無かったので、余り意訳をせずに訳している為、読み難い處が間々あるとおもいますが、是非とも懲りずに、十巻迄続けて読んでいただけることを . . . 本文を読む

【魂魄の宰相 第二巻~第一話 「懸命に儒学は孔孟を追う」】 其の2

2017-04-05 15:29:14 | 魂魄の宰相の連載
三、道を継ぐ総て被る  王安石が江上で道を悟った後には、文学に偏り、儒道については余り熱心では無くなるように成ったのだが、生涯を通して正当な学者としての姿勢を崩さ無かったのだ。 王安石は、韓愈の正当な儒学伝道の説に接して受け入れたのだが、自分為りの理解も加えたのだ。 彼は《送孫正之序》ではっきりと「孟、韓の思いを心にする」と表して、後に、亦《性論》の中で「孔子を子思が、子思を辿って孟子が . . . 本文を読む