「CarDANCHI2」ってDVDを見て変な「さかり」が付いてしまい、先日の山スキーで良かった、白馬乗鞍にボードをしに行って来ました。でも今回は、試練と修行の1日でした。
結局滑走出来たのは、わずか10分程。GPSトラックに試練の跡がにじんでいます。
栂池ゴンドラを朝2番で上がり、雲の切れ間からなんとか稜線から自然園まで雪が繋がっている事が確認出来た。
天狗原経由で夏道を上がる。まだ雪が所々に有って、アイゼンを出したり引っ込めたり。出会う人も無く、天狗原に到着。湿原が広がり一変した景色、何時ものごちそう斜面も様変わりしていて、とうに賞味期限切れ。乗鞍の肩からは、すっかり夏道のガレ場をボード靴で消化します。白馬大池は、湖面の雪がビミョーな融け具合で氷河の末端ってこんなんでしょうか?。雲の切れ間に今日のエントリーポイントが見えます。
エントリーポイントに着きましたが、稜線上は、すっかり雪が消えている為、這い松漕ぎでこれが結構大変。おまけに雪面までガレ場も少し下ります。相変わらずガスが出ていて視界が効かないので慎重に下る事にしました。しかし、雪面のクレバスに遮られて思ったラインの方に出る事が出来ません。そのまま少し下りましたが、さらにエントリーが困難な状況になってしまいました。ガスも濃くなり、敗退する事にして登り返し。僅かに下ったつもりが結構稜線に出るまでに体力を使いました。身支度をして登山道に戻るまでが、また這い松のヤブ漕ぎ。とても枝の生えている逆方向に進もうとするなり、体の触れている枝全てがバネの様に遮ります。ボードも引っ掛かるしまたまた酷く消耗して登山道に戻り白馬大池の手前の雪渓で4ターンほど滑って小休止。と時計を見るともう午後2時。のんびり昼食を摂る間も無く撤収モード。て゜素直に帰れば良いものをちょっとショートカットしようと大池から伸びる雪渓を上ってその先に繋がる所をボードで滑れば早いと思い、雪渓を登っていきました。ただし5m程またヤブ漕ぎです。先ほどは、這い松だけだったのですが、今度は、プラス根曲がりとシラビソでさらに制御困難な状態にへろへろになって隣の雪渓に到着。とぼとぼ歩いて行くと今度は、GPS電池切れ。嫌な事は、重なる物です。さらに歩いて下を見通せる部分に来たら、なんと雪が切れてて全然行けない。ふと時計を見ると2:30分。そういえば帰りのゴンドラは、4:30だったっけ。やばい、、、、。もう余計な事はしないで、夏道に戻る事に腹をくくりました。でもまたさっきの3種混合ヤブ漕ぎが待ってます。でもしょうがないです。またまた消耗してようやく夏道に戻りました。ここで3:10分コースタイムの計算的には、コンドラには、アウトの時間ですが、明日は、大雨の予報。大池の小屋に泊まるにも明日は、ぬれねずみなので、かっとばせるだかっとばして間に合わなければ、歩いて帰る覚悟です。ここまで黒糖飴と水しか飲んでませんが、めし食ってる場合じゃないです。ガレガレの夏道を乗鞍山頂までは、登り。呼吸が悲鳴を上げます。山頂に着けば後は下りだけ。少し下ってボード装着。へろへろの足に縦溝、スプーン、カチカチの3重苦。唯一の救いは、石ころが無かった事。もうターン所では、無いので横滑りでかっ飛ばします。やっぱり滑れば早いです。天狗原に到着。またまた夏道のガレガレとヌタヌタをヨタヨタしながら飛ばす。途中で登りですれ違ったおばちゃん集団に会い、あーだのうーだの声を掛けられますが、付き合っている暇は、有りません。アー、ウーと適当にあしらって道を譲ってもらう。自然園の建物がようやく見えて時間は、4:20分。ちょうど道標があと10分って書いてあります。なんとか間に合う!。さらに加速して猛ダッシュ。手前にのんびりコンドラ乗り場に歩く夫婦が居て、そんな余裕でいいの?って声を掛けずに抜き去る。あーまにあったぁーーって待合室に入ったら時計は、4:30分。って10人位余裕で座ってる。あら、、、、と理解出来ずにぼーとしていると最終発射時刻は、4:40分でした。良い方向に間違ってて良かった。コンドラに乗り込むと隣の紳士風のヒゲのおじさんが「あんちゃん 何処滑ってきたぃ」 これこれしかじかでって少し話して、「まあ 無事に帰ってこれたで 来シーズンもあるに」の一言でようやく緊張の糸がほぐれたのが解る。下のコンドラに乗って、どっと疲れが出て8時間ぶりの食事を食べる。
体脂肪率は、2%も下がっていた。いろんな意味で勉強になった1日。これは、これで良いシーズン終了の儀式であった。