空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

「余命三年時事日記」に煽られた人への判決の話

2019-04-27 11:30:21 | ノート
 講義の小ネタに使う(予定)



弁護士ドットコム 懲戒請求で「余命」読者6人に各33万円の支払い命令 嶋崎弁護士勝訴 2019年04月11日 16時37分(閲覧4/27)

ブログ「余命三年時事日記」を発端とした不当な懲戒請求をされたとして、嶋崎量弁護士が懲戒請求者らを訴えていた裁判の判決が4月11日、横浜地裁であった。石橋俊一裁判長は懲戒請求者6人に対し、請求満額となる各33万円の支払いを命じた

嶋崎弁護士は「余命」読者らから、テンプレートを利用した958件の懲戒請求をされ、東京地検に刑事告発もされていた

 こんなふうに「簡単に正義の裁きの剣をふるえます♪」みたいな、コンビニエンス的にやらかされては、まあ…商売上がったりである。

嶋崎弁護士は2017年9月19日、先に懲戒請求されていた佐々木亮弁護士がツイッターに「懲戒請求した人は、それ相応の責任を取ってもらいますよ」と投稿したのに対し、「何で懲戒請求されてるのか、ほんと謎です。酷い話だ。」と返信

これが「共謀による脅迫罪」に当たるとして、「余命」読者らから958件の懲戒請求がなされるとともに、東京地検で刑事告発もされていた

 これで共謀はないだろう―というのが常識的な見解と思いたい。
 だがこれ、あれだ、例の所謂「共謀罪」で、『もしもこんな悪法が通ったら、一般人のこんな雑談まで重大テロの共謀罪ってことで摘発されて刑務所にぶち込まれるかもっ?!』という例文を想起するな。
 そゆー「左翼の妄言」を冷笑していただろうような「右翼」が、その笑った同じ論理で敵対者とみなした「左翼」を訴えでたというのが笑いどころか。通るわけねえだろ、という。

 ということで、こういう点で「左翼」も「右翼」も―相互にそう呼び合って排他的に定義されるところの人たちは、精神的な・論理構造上は双子なのだという一例に数えることができそう。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 弱者 おっさん | トップ | 「治療費」の踏み倒しやむなし »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ノート」カテゴリの最新記事