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空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ソマリア,暗殺事件続発:WFPドライバー,ウガンダ人英語教師,部族長

2008-06-14 22:06:37 | ソマリア関連
 ソマリアで暗殺事件続発。

 先ず一つ目。国連食糧計画のお雇いドライバーHassan Abdiさんが殺害された件:
BBC Gunmen kill WFP driver in Somalia 13 June 2008
 WFPのドライバーが殺害されたのは今年3例目。彼は12日木曜朝,モガディシュからBay・Bakool県へ援助食糧を輸送しており,難に遭ったもの。

 下Shabelle県,6月13日,Marka発。ウガンダ出身の英語教師が殺害される:
Garowe Online Somalia: Uganda teacher, elder killed in Lower Shabelle region Jun 13, 2008
 彼は夜間襲撃により殺害された。現場は首都から30kmほど南方のAfgoye。生徒が言うには,彼はこの4年というものソマリアで生活しており,イスラムに改宗してから何年も経っているという。

 犯人の目星はついている模様。
 恐らくはイスラミストでしょうけど―通例,イスラムに改宗した人物は殺害されないものです(参考:「英語教師は死刑に処せられるに値する―ソマリア民兵の即決裁判の判断」)。ですから,他の可能性を考慮しておくべきかとも思います。
 …英語教師は優先的に殺されてますけどねー…。

 なお,上掲Garowe Online記事によれば,同じ下Shabelle県のKoryoley地区で氏族長Osman Hassan Ahmed氏が殺害された由。

 ジブチでの和解交渉が意欲的な一歩を踏み出してからの動きです。第一回交渉では援助団体関係者の安全を守ろうという旨,合意していますので(「和平会談,第一回無事終了:ソマリア問題」),Islamists強硬派としては,こうした和平合意を踏み躙るのは意味あることです。こうしたタイミングでの凶行には前例があり(「aid workers拉致される:ソマリア事情」),これでIslamistsを疑うなというほうが無理。留保を付けるのは学者的誠実さでしょうけど,そもそもIslamists自身が,援助団体関係者も狙うからー,と言ってるようですしねー。

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