空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

Mughisha少将はAMISOMに12000名を欲する

2011-08-11 22:45:55 | ソマリア関連
 AMISOM指揮官Fred Mugisha少将はソマリア首都・モガディシュの治安確保のためにさらに3000の兵が必要だと訴える:

BBC Somalia 'needs more AU troops' after al-Shabab pullout 9 August 2011

 食糧援助活動を保護する必要がある。政府はアルシャバブ兵に恩赦を与える声明を出してはいるが,アルシャバブはなおも一部,首都にとどまり,治安上の難点となっている。

 この土曜,アルシャバブは突如モガディシュからの撤退を表明,多くの人々を驚かせた。とはいえMughisha将軍が言うには「モガディシュの90%-95%は解放されている。飢餓に苦しむ人々が食料にアクセスできる領域を形成してはいる」。「だが市中は,我々が望ましいと思うような程度まで安寧というわけではない」。何しろアルシャバブは,二個所で,夜間攻撃を仕掛けているのだ…!

 ―反撃されると撤退したそうだが。

 Mughisha将軍によれば,AUは9000名(を予定している現状)からさらに3000名を増員する必要があるという。数百万が飢饉で破滅する前に,海・空の安全を確保する必要があるのである。昨年,国連安全保障理事会はソマリア向けに12000のAU軍を認めたものの,AUとしては20000が必要だとする。

 AUのいくつかの国―NigeriaやMalawiは,長期の混乱に巻き込まれるのを恐れて兵員供給の約束を果たしていない。現状,AMISOMはウガンダとブルンジだけで構成される。

 国連特使Augustine Mahigaも,さらなるAU兵派兵を支持する。彼も,アルシャバブはモガディシュでテロ活動に勤しむであろうとする分析に従う。Sheikh Sharif Sheikh Ahmed大統領は近隣諸国を歴訪し,支持を訴える意向。とりあえず月曜にはウガンダのMuseveni大統領と,次いで火曜にはタンザニアのJakaya Kikwete大統領と面談する予定。

 バカラ・マーケットでは,火曜,政府の式典が行われ,治安維持責任が軍から警察へ移ったことが宣言された由。―アルシャバブは撤退したのである,そういう政府側の確信が見て取れる。

 とはいえここ2か月間で10万人ほども食い詰めた難民たちが首都に流入してきたという。この安全保障にしくじれば,再度政府はモガディシュを失いかねない。

 ―そしてそのためには堂々たる兵団の進攻は必要ない。数十発の自爆テロがあればよい。アルシャバブは今後,そのような手段をとるかと人々は危惧しているのだ。

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