空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

歴史教育の失敗を感じる典型例

2019-04-26 09:46:49 | Weblog
 事例研究が足りてない、いやそれ以前に事例を知らんなこれ、という例:

戦争を起こさないための国家間交渉こそが外交であって、国内向けにはひたすらに脅威を煽り、近隣諸国と対立することにばかり熱心で、大国にはポチのように擦り寄って機嫌を取るような姿勢は外交とは呼ばない。万一戦争になったら、それは外交の失敗です。

— Political Existing (@PExisting) 2019年4月19日
国内向けにはひたすらに脅威を煽り、近隣諸国と対立することにばかり熱心」…ああ、第二次大戦前のソ連とナチスドイツのことか。大国である相互の間ではそこそこ機嫌取りをやりつつ、周辺の小国と対立、次々脅迫して併合していく。あれは…うん、外交とは、呼びたくない、というのは尤もだ。
 …まあ、基本的には第二次世界大戦勃発までは、戦争は起きてないといえば起きていないしな、まあ…。ノーベル平和賞がでるレベルで平和だったわけだろうしな…(すごく遠い目)。
 …で、戦争になったから、それは外交の失敗ということなんだろう。


 …高校世界史くらいで、だいたい学ぶ程度であるはずなのだが。
 いや、教科書によってはフィンランドの悲劇が書いてないことがあるし、あと「フィンランド化」という悲しい言葉は、最近は死語になりつつあるかと思われ、現代の勉強しない人たちには、当時の(外交官が血の涙をリットル単位で流してたよーな)苦労を「いやあ、フィンランドって外交が上手いよね☆」で済ませてしまえるよーになったかもー…。

 …そういう難しいこと抜きに最近の日本の政権担当者をこき下ろすネタとして最近の国際情勢を使うのは、あまり上手くないのでは。
 そう難しいことじゃないんだ、高校社会科の内容でまあ、まずは結構、足りるんだ。基礎は。




 追加


ワシントン海軍軍縮条約(Wikipedia日本語版)
 これはプレイヤー数5だが、日本的には日英米の三者で競ったところもあるので。とまあ、専門家の難しい話も、こんなふうに参照事例を思い起こせば、多少類推もできて理解しやすかろう。やっぱり、高校までの学習内容は重要であるなあと。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« メキシコが「キャラバン」へ... | トップ | アンモニアの新合成方法案出... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事