朝鮮民主主義人民共和国はクリスマスツリーに我慢ならない

　朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）は韓国に，もし国境近くに設置したクリスマスツリー型鉄塔に点灯するなら「予期せぬ結果」に至るであろうと警告した：

BBC N Korea furious at South's Christmas lights plan 11 December 2011

　北の国営報道機関Uriminjokkiriによれば，クリスマスツリー点灯は「精神的な戦争"psychological warfare"」の一形態に等しい。なんと韓国国防相はキリスト教諸団体に，今年は三か所でクリスマスツリー点灯を許可したのだ！　嗚呼なんと攻撃的であろうか！

　―というのはネタになりきらないご様子。どうも2003年，両国がやや雪解けして以来，点灯は差し止められていたところ，去年いきなり悪化，ツリー点灯許可。で今年は3個所にしていいよ！とやって，しかもこの30mの鉄塔の豆電球の明かりは先方の都市からばっちり見えそうだという。

　で，これは世俗国家たる自分たちへの，キリスト教的宣伝攻撃だ！というわけだ。



　…まあ…これは北朝鮮の言い分にも多少の理はあろうか。
　宗教者的にも，全人類に対する愛を呼びかけるべき日・記念物を，『うちの国がどれだけお前たちを嫌ってるか』というゲージ代りに使わせる結果になるのは…うん，ちょっと…。