空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

Shamima Begum:赤子が死亡

2019-03-09 14:56:39 | Newsメモ
BBC Shamima Begum: IS teenager's baby son has died, SDF confirms 8 Mar 2019

 ISに参加して子供を生んできたShamima Begumだが,その三人目も死んでしまったと。これでこの四~五年ほどで産んだ三人がすべて死んだことに。

The baby died of pneumonia, according to a medical certificate. He was less than three weeks old.

 IS参加が2015年。いまが2019年。どう考えても妊娠してない時期の方が短い。妊娠しやすいのは,まあ結構なことだが,母体が幼いからという以上に死にすぎだろこれ,という感想を否めない。というかどう妥協しようとしてもどうISを弁護しようとしても,栄養・衛生状態が悪すぎるだろうこれ。いや今回の例は避難民キャンプだからISの責任じゃないです,と言い繕うことは可能だが。

"It is against international law to make someone stateless, and now an innocent child has died as a result of a British woman being stripped of her citizenship. This is callous and inhumane."

 言うてもなあ…個々人から見れば国家は全能に近いが,といって本当に全能ではないしなあ…と。

関連:「Shamima Begum問題:「我々はオランダで暮らそう」(2019-03-04)」
関連:「15歳でISに参加した者に対する対応は如何(2019-02-22)」

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3 コメント

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おそらくは他にも多くの愚か者が (hilowmix)
2019-03-10 12:22:56
個人の話として考えると、愚行の結果は自らが負うしかない。自らのみならず、その庇護を受ける子供らすら愚行から解放される訳ではない。
だが、彼女ら愚か者の末路をまた何者かが反西欧のプロパガンダに利用するであろうとも思うと、さてどうすべきか。
峻別する適当な基準を定めることも難しかろうし。
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Unknown ()
2019-03-10 16:37:55
「子供には罪はない(なんぼなんでも乳児には)」と、まずはとりやすい合意をとってみようかー、という感。
でも時間と空間の限界からは自由じゃないよね、という現実を認識するのが次のステップで、今回の場合、「これもう、どうしようもないじゃん」で終わるかなあと思いました。

国籍剥奪なんてイベントがなくても、この母子だけ(特別に!)超特急で英国に帰国する、なんて筋はなかっただろうし…。
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Unknown ()
2019-03-10 16:43:55
…こういう事例のためにこそ、国などより身軽に活動できるNGOとかがあるのだろう、とも思えますが…
…まあ、どう見ても処理能力を超えてパンク状態ですよねえ... 。

愚行を行い得る余地のためにも、できるだけ安全で豊かな世界が広がっているべき、という一般論に行き着きそう。
プロパガンダも、うまくしないと、この一般論を打ち崩せなさそう。
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