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空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

車椅子使用者への便宜は

2017-06-29 19:44:41 | ノート
 まあ結局は、豊かな社会であってこそあれこれ実現できるので、できるだけ豊かであろうねというかんじ?

BBC Japanese airline forces disabled man to crawl aboard 28 Jun 2017

Mr Kijima is an experienced traveller, and head of the Japan Accessible Tourist Center, a non-profit organisation which catalogues accessibility issues for tourists to Japan



 社会運動家の社会運動であり、

In April, a Vietnamese-American doctor was dragged from a United Airlines flight in Chicago by law enforcement officials after he refused to give up his seat voluntarily

 …の事例と比べるのは不適切だろう。
 社会的正義への問題提起、という抽象化ならおなじカテゴリに入るが、航空会社のその場の勝手で引き摺り出される被害と、予約時のあれこれがそもそも不適切なので改善を要求するというあえてする主体的行動とでは意味合いが違ってくるだろう。

He said that although travel had occasionally been difficult, he had never been told he could not board a plane

 ある種の正義なのだ。
 同じ権利を持つ同じ人間として、どこでも同じ取り扱いを受けることが正しい、というのは、やはり正義なのだ。
 だが、資源の制限等々とご相談の上、回答する―という側面はあろうし、ゆっくりと社会的合意を形成してゆく努力も求められよう。

 …もちろん、『なんでオレにそこまで負担を強いるんだ』という思いは生じるだろうが。しかしそうやって問題化していくわけでもあってねえ(彼の場合は、空港の受付のお姉ちゃん等々に緊張を強いたわけだし、さらには現場の人間に自分の搭乗を助けるよう強いようと思ったわけだ―予めその旨、伝えていれば、屈強な男二人を介助に用意したかもしれない場面で)。


 …「なんでわたしだけ!」と思ったりして、理不尽とは、思えますがね。『「こんなはしたカネでは研究なんかできるはずがない」という理系先生にお金を回すために文系に配分してきた金を削る』とか。そのはしたカネでなにかなされるわけでもなさそうで、私は外部機関からお金を頂く金策に走り回って間接経費を皆様に献上する栄誉を頂き、褒章として「どうせ文系だから」などというお気持ちを頂き、結局私の業績があがる結果に陥るわけなのだろう。

 そうして、そうであっても、末端文系としては、研究者として社会的な認知を得るのは、相当の困難を強いられるのは確からしいのだ。いやぜひとも味わいたいわけではないが。


 閑話休題



 こういうことでもあるし



 こういうことでもある。

 なお、それなりにあれこれ削った上でお安く飛ばすという航空会社さんらしくあり、「融通を利かす」ようなより手厚いサービスを求める向きはきっちり多額のお金をサービスに支払うとよい。

 なお私は公務出張なのでエコノミー、荷物扱いらしいのであまり大きな口はたたかない方向で。飛行機会社さんにはいつも安全な運行、ありがとうございます。つぎもANAさんですね。



 できるだけ融通はきかせてほしい、ので、ふだん、日常的には先方に負担をかけないように心がけたい。
 また、こんどの旅で車椅子をつかうような怪我をしたら―飛行機搭乗前日ないし朝には連絡を入れておくようにしたい。

 なお教育者としては

since he was paralysed from the waist down in a school rugby accident in 1990

 …学校の安全管理について考えたいところ。
 この記載からは、授業か部活かの事故と見え、指導者側の責任があるものね。




 これは見事なご見識なのである。

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