空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

無事アマゾンから消滅(学生を道具化する者の金儲けの手段がひとつ消えた)

2019-08-20 16:35:03 | ノート





 ちゃんと常勤のひとがカタにはめるとか、そもそもちゃんとした人を採用するとか、ですなー…。



 …なにその30年前の残滓みたいな講義形式。





 学生というのは、教員の本を買うために存在しているわけじゃないんですわ。学生を、教員の生活保護のために利用するのが非倫理的であって、よくないという話ですな。



 別に倫理学を教える先生が品行方正でなければならぬという理屈もないとは、まあその、一応主張しますが、「それ以前の問題だ」というお話である。

 教育効果をどう考えるか、ということもありますな。

「単位を得る」という目的に最適化した場合、一度二度しか参照しない「バカ高い教科書」も、仕事となれば極めて長期に亙って使用する(それこそ一生涯のレベルで)ことは多々ある。つーか私の目の前の本たちは学部生時代以来、延々そういう本を累積したものたちだ。

 で、18~20歳くらいの工学部学生―高専生に、あえて「『おっさんずラブ』現象を読み解く」という本を強制的に買わせる教育効果はどこにどのようにありますかね、と。

 そうねえ、清水書院か山川出版か…の倫理用語集を買わせるのなら、学生は文句たらたらかもしれんが、『うるさい、おまいらが卒業してから役に立つんだ、持っとけ!』で済む(だろう)。『いいか、世の中の高校生はそれを読まされて社会に出るんだ。大学入試にほとんど必須扱い、あるいは前提条件程度のものだ。そのくらいわかっとらんと、”コーセンは大卒と同等なんです!”とか寝言以下扱いしか、受けんぞ!』。これなら、わが教え子に多少の教養をつけさせようという親心というか、教師心というか、学生愛として評価できるだろう。

 …しかしなあ、まあ確かに今後の社会の大問題の一つに関わるとはいえ、持ってて自慢になるような古典でもない本を、しかも全員に買わすのはなあ…。



 何でその本を買わすのが悪いか、きちんと説明せよ、という課題も選択できればよかったなあ、という感じかな。それなら、教師―学生間の倫理とか、教師としての職業人的倫理の問題、さらに法的になんとやら…で、複数名に合格の目が出る。



 うん、高専と言うのは、さほどカネモチ家庭出身の子たちだけで構成されるわけじゃないんだ。そもそも学生一般がバイトで押しまくられて…なんて話もあるなか、ほいほい追加の教材を、しかも強制的に買わせるのはよくない。



 一応【LGBT問題】とタグはつけておく。
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