空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ソマリア関係記事短報

2010-03-06 00:01:39 | ソマリア関連
Garowe Online Somalia says no to Somaliland’s recognition bid Mar 5, 2010 - 2:43:51 AM

 ソマリア第三副首相Abdiwahid Elmi Omar(エネルギー・石油相)からのコメント。ソマリアの代表者はモガディシュの暫定政府であって他ではない,ソマリランドを認知しようという者は我々を分断しようというのだ(cf. 「イスラエルはソマリランドを認知する意向か」2010-02-15),ところで代表者が我々というからには,その他の地方政府は勝手に外国企業とかと契約する権利はないからな?

 もちろんプントランドは即座に反論する。激烈な内容とは言えまして,意訳すれば『手前の面倒,手前で見られるよーになってからモノ言え。できてねーだろが阿呆』。

 自分の面倒を見ることのできない政府ではあり,大統領は平和への呼びかけをするものの,まあその実効はどれほどかと思わざるを得ない:

Garowe Online Somali president urge armed groups to take peace Mar 5, 2010 - 2:34:04 AM

 アルシャバブとHizbul Islamに,民衆は戦争に倦んでいるからには和平交渉に応じろ,というのも,イスラムは平和を求めるものであるからだという。また,困苦する民間人への食糧援助活動を認めるよう求める(cf. 「前モガディシュ市長はアルシャバブ有力者の部族主義を非難する」2010-03-04)。

 国外避難者に,国にとどまった者たちへの援助を求めたり,皆は反海賊運動に参加してくれといったり,Ahlu Sunnahとの協調の話は平和への一歩であると評価してみたり(cf. 「Ahlu Sunnahは空気を読む?」2010-02-19)。まあ新味はないですな。

 でまあ,そんな政府側に対して反政府側はといえば:

Garowe Online Hizbul official accuse colleagues of weakening Islamists Mar 5, 2010 - 2:41:27 AM

 GedoのHizbul Islamのtopを務める人物Sheikh Farhan Abdi Ali Mogeが,MadobeやSheikh Mohammed Maalinを,対暫定政府の戦闘においてイスラミスト側の結束を乱す者と非難したり。Madobeの戦争はケニアやEthiopiaで作戦が立てられ,暫定政府に後援されてるじゃねえか,というのである。アルシャバブと闘争するなど,けしからん!

 …それはアルシャバブよりさらに一歩進んだ非難ですな。アルシャバブはONLFをエチオピアの狗扱いして,Madobeの同盟者とするのであるから―敵味方関係はアルシャバブ案より整理されてる,かも。

 まーなんだ,GedoあたりだとHizbul Islam諸族でも,むしろアルシャバブと関係が深いかと思われ。地域的近接性の意味でも,おかねの出所的にも。

 ますますもってアルシャバブの国内プレゼンスは高まっていく感がするんだが,順調に死亡フラグを育てている感もあるのはなぜなんだぜ。

 まあその,こいつら,ひまさえあれば仲間割れしてるし,今日も平常運転ですねという感想もでようというものである。

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