空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

リビア政府「ソマリアのようになるぞ!」

2011-04-05 20:52:01 | Newsメモ
 まあそんな感もありますが。

 リビア,政府側広報官曰く―

BBC Libya: Colonel Muammar Gaddafi 'must remain in power' 5 April 2011

 へたすると,ソマリア式ないしイラク式の権力の真空状態になるぞ,と。


 Moussa Ibrahim広報官はGaddafi大佐を「統合の象徴」とし,政府軍は武装反乱勢力を打撃しているのであって民間人をではない―なぜなら,武器を持っているなら,それは民間人ではなく武装勢力の一員であるから―という。また,Saif al-Islam GaddafiはMoussa Koussa外相を―老齢と病のために裏切ったのだとする。

 つまり,リビアとしてはMoussa Koussa外相に,病気治療のために出国を許したのである。これが英国に着くなり,当局が迫ったのだというわけだ。協力しないと無事は保証しかねる,と。老いと病気は外相をくじけさせ,外相はユカイ物語を唄ったのだというわけだ。

 トリポリで政府広報官Moussa Ibrahimがいわく,Gaddafi大佐は国家を一丸とするための安全弁である。数多くのmリビア人が彼を必要としている,というのも,彼らは彼がいないとなると,イラクで,ソマリアで,アフガニスタンで起こったようなことを味わわねばならないと知っているから―。

 あまたの政治的改革も可能だ,だが指導者がこの国を指導する限りにおいて!

 で,反乱勢力はBrega奪還を目指して行動するとか。火曜には,この反乱/内戦騒ぎが始まって以来,初めての石油タンカーが(反乱勢力支配地域から)出る予定という。日曜にはミスラタから避難民を乗せてトルコの人道援助船が出たという。ミスラタの状況は―まあ推して知るべし,か。40歳のエンジニア氏が言う,「ミスラタに行ってカダフィの虐殺を見るといい」と足に銃傷を負ったOmar Boubakerが言う,「通りには死体が散乱し,病院はオーバーフローだ」。

 一言で言って,泥沼。

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