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空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

Sheikh SharifはBeletweinにあり:ソマリア和平への道/未知

2008-11-05 02:58:23 | ソマリア関連
 ソマリア再解放連盟ジブチ派指導者,Sheikh Sharif氏は中央ソマリアHiran県都Beletweinを来訪。歓迎を受けた由:

Garowe Online Big welcome for Islamist chief in central Somalia Nov 4, 2008

 お読みください,そしてそこに言及される人物の動向をご確認あれ。そして―ジブチ派トップがHiran県都を訪れたということの意味を知る人には,今,ソマリアはSheikh Sharifを軸に大転回しているかの如く見えましょう。

 決定的です。

 Hiranのイスラム法廷指導者Sheikh Abdirahman Ibrahim Ma'owがSheikh Sharifを空港で出迎えました。HiranでSheikh Sharifたちは地元族長たちと会談をもった由。

 ハウィエ氏族会議のDiriyeの一行がSheikh Sharifらと会談したそうです。―彼らはエリトリア派とも接触をもつというのですが。

 既にジョウハルで,イスラム法廷側在ソマリア高級指揮者ICU's top ground commander,Sheikh Abdulkadir Ali Omarが個人的にARS代表と会談しています。彼は他の指導者達がエリトリアに脱出した際にもソマリアで戦い続けた人物である由。

 勿論,ジョウハルではSheikh Sharifたちの宿舎だったところで銃撃事件が発生するとか,個々に不穏な事件があったことが報じられています。

 ですが―恐るべき勢いで,上層部の政治は動きつつあります。Hiranは,つい先ごろ,国際援助機関を排除するべく動いたのです。明確にエリトリア派的な,アル・シャバブ的な行動です―「アメリカの手先」を排除する動きです。
 そのHiran,この間までエチオピア軍が駐留し,彼らの撤退を大歓声で歓迎したベレトウェインで―Sheikh Sharifが歓迎されている!

 暫定政府と「妥協」した,当然の帰結としてエチオピアの行動を一定程度容認した,その彼が。

 明日のために寝なくてはいけないのに,あまりの興奮にこの記事を書かざるを得ないと思ったほど―私は動揺しています。

 まさか,Sheikh Sharifの訪問がここまで大なる影響を齎すとは―。

 ―Abdulkadir Ali Omarの動向が,それほどまでに意義深かったのでしょうね。

 にしても,Diriyeも動いた。首都で大きな影響力を持つはずのハウィエ氏族会議も動いた。ああ,これは本当に,激震と言うべきでしょう。私がソマリアヲチを始めて以来,分裂暴力騒擾仲違い,崩壊と壊滅を本性としていたかのようにさえ思えるソマリア政治事情が,これほどまでになにかを「つくる」方向に動いたのをみるのは,本当に,初めてのことかと思う。

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