10月1日の校長日記で、望月高校の校長室の「お宝」を紹介しました。
考えてみましたら、本校の校長室にも「軽井沢」ならではの「お宝」があります。
今日は、その一端をご紹介します。
まずは、以下の「印」からお話します。
内堀校長先生が、2010年4月9日の「校長日記」でお書きになっています。
http://blog.goo.ne.jp/karui-hs/e/fe07e2e46a01b41589f79070b87fbe3b
この「印」、「犀星」と彫られています。
これが本物かどうかといったことについて、日記にお書きになっています。
今月に入り、柳澤全三(まさみ)元校長先生が、「70周年記念誌」の原稿をわざわざ学校までお届けにおいでくださり、しばし、校長室でさまざまなことを教えてくださいました。柳澤校長先生は、本校で、教頭先生・校長先生を歴任され、創立40周年記念事業のときの校長先生でした。
この「印」についても分かりました。柳澤先生に教えていただきました。
本校の創立40周年記念事業の折に、室生犀星直筆の本校の校歌詩の写しをお土産に配ったそうです。
そのときに押した「印」だったのです。
室生犀星の娘の朝子さんにお願いして、犀星の「印」をコピーさせていただいたそうです。
彫りは、軽井沢彫の職人さんにお願いしたそうです。
大きい「印」は上の写真のとおり校歌詩を入れた表紙に押され、小さい「印」は、校歌詩に押されています。
この2年と半年、わからなかったことがやっと分かりました。
さらに、校長室の向かって右上に飾られているこの書、誰がお書きになったものか前々から気になっていました。
これは、石橋犀水氏の作です。石橋氏は昭和を代表する書家であり、書道教育の第一人者です。新潟大学教育学部書道科の教授を務められています。あの望月の生んだ偉人、比田井天来に師事しています。
校長室の向かって左側の書、堀辰雄の「美しい村」の一節を、軽井沢出身の書家、稲垣黄鶴氏が書いてくださったものです。
今回、柳澤先生に教えていただき、軽井沢高校校長室の「お宝」のことを、再認識しました。