千葉市動物公園には、ハシビロコウが3羽飼育されています。
名無しの権兵衛(ごんべえ)オスが1羽と2羽のメスですが、生年月日は分かりません。
権兵衛たちは、昭和64(1989)年1月に年号が平成に替わった平成元年10月、ここに来園しています。
さて、ハシビロコウを飼育している国内の動物園は、上野動物園5羽、伊豆シャボテン公園1羽、千葉市動物公園の3羽だけです。つまり、ハシビロコウは、日本に9羽しか存在していない珍鳥なのです(平成17年現在)。
日本で飼育されている最年長ハシビロコウは、伊豆シャボテン公園のビル、昭和46(1971)年に来日したオスです。
それから10年後、都内某研究所からビルと番で来園したメスのシューは、昭和59(1984)年3月10日に老衰で死んでいます。生きていれば、今年38年目を迎えます。これは、伊豆シャボテン公園の担当者に調べて頂いた結果です。そして今、ビルとペアリングするメスを導入して、繁殖に向けて努力を続けておられることに敬意を表し、紹介する次第です。その次が、千葉市動物公園の名無しの権兵衛たち、20年目になります。
上野動物園で飼育されているハシビロコウの来日年数は、最長で7年目です。メスのサーナとアサンテは平成14年(2002)年11月、ミリーは平成15(2003)年8月、オスのハトゥーウエは平成17(2005)年7月、シュシュルタンガは平成19(2007)年6月に来日していますが、他の動物園で飼育されているハシビロコウと同じように生年月日の記録はないようです。
ハシビロコウの和名は嘴広鸛。
くちばし(嘴)の ひろ(広)い こうのとり(鸛)を表しています。
全長は約1.2m、大きな頭と木靴のような形の異常に分厚い嘴から、靴のような嘴(Shoe bill stork)の英語名が付けられています。アフリカ中央部の人跡まれな沼沢に生息し、普通は単独か番いで棲む、夜行性の強い習性を持っている鳥。夕方になると水辺の草の中にじっと潜んで、近づいてきた魚、カエル、小型のヘビ、小動物を捕えて食べます。鳴管(めいかん:気管の分岐点にある発声器官)の筋肉が退化しているため、鳴き声は殆ど出さず、上下にくちばしを激しく叩き合わせてカタカタと音を出すクラッタリングで、ディスプレイ(求愛行動)や仲間と合図をする。雛には両親が主としてオタマジャクシを与えて育てます(世界大百科事典、他)。
普通は単独か番いで棲むとありますが、一部屋に3羽入れられた名無しの権兵衛は、1羽が動くと他の2羽も動いて3角形を作り、その3角形を描いてグルグル回って、最初に作った3角形の距離を保っていたのです(千葉市動物公園WEB・不思議の国のハシビロコウ)。
曇天模様のこの日、じい~っと寝室に立っていた権兵衛に出会い、小動物ゾーン、草原ゾーンを回って権兵衛のいる鳥類・水系ゾーンへ戻る頃には、天気が回復していました。
寝室から運動場に出された権兵衛は、快晴の空の下でじい~っと立っていたのです(写真)。
千葉市動物公園の権兵衛は、平成16(2004)年の夏、国内で初めて産卵したのですが、残念ながら無精卵でした(ちば市政だより・若葉区版)。こんなに悔しい思いをしている関係者の気持ちを知ってか知らずか、権兵衛は動きません。
もし、ここで名無しの権兵衛たちに名前を与えると、彼と彼女は安心してペアリングが組めるのでは・・・。
そこなんですよ、千葉市若葉区に棲んでいるハシビロコウが名無しの権兵衛では、都道府県の窓口へ出生届を提出しても受理されませんよ。
千葉の県花は「菜の花」です。
菜の花には、ななしきぶ、菜々みどり、キラリボシ、キザキノナタネなどの種類があります。
それに因んで、オスは、キラリボシ、メスは、ナナシキブ、ミドリナナではどうでしょう?
中央アフリカに棲む野生のハシビロコウは、1,000~2,000羽しか生息していないと言われ、絶滅危惧種に指定されています。伊豆シャボテン公園の担当の方からお聞きした情報では、昨年秋頃、ドイツの動物園で飼育されているハシビロコウの繁殖に成功しているようです。日本の動物園には繁殖例がありませんから、ドイツの動物園の繁殖成功例は、世界で唯一のそれになります。
それだけに、地元千葉市動物公園の住民・キラリボシとナナシキブ、ミドリナナとのペアリングが成功し、権兵衛2世が生まれることに絶大な期待を寄せています。
名無しの権兵衛(ごんべえ)オスが1羽と2羽のメスですが、生年月日は分かりません。
権兵衛たちは、昭和64(1989)年1月に年号が平成に替わった平成元年10月、ここに来園しています。
さて、ハシビロコウを飼育している国内の動物園は、上野動物園5羽、伊豆シャボテン公園1羽、千葉市動物公園の3羽だけです。つまり、ハシビロコウは、日本に9羽しか存在していない珍鳥なのです(平成17年現在)。
日本で飼育されている最年長ハシビロコウは、伊豆シャボテン公園のビル、昭和46(1971)年に来日したオスです。
それから10年後、都内某研究所からビルと番で来園したメスのシューは、昭和59(1984)年3月10日に老衰で死んでいます。生きていれば、今年38年目を迎えます。これは、伊豆シャボテン公園の担当者に調べて頂いた結果です。そして今、ビルとペアリングするメスを導入して、繁殖に向けて努力を続けておられることに敬意を表し、紹介する次第です。その次が、千葉市動物公園の名無しの権兵衛たち、20年目になります。
上野動物園で飼育されているハシビロコウの来日年数は、最長で7年目です。メスのサーナとアサンテは平成14年(2002)年11月、ミリーは平成15(2003)年8月、オスのハトゥーウエは平成17(2005)年7月、シュシュルタンガは平成19(2007)年6月に来日していますが、他の動物園で飼育されているハシビロコウと同じように生年月日の記録はないようです。
ハシビロコウの和名は嘴広鸛。
くちばし(嘴)の ひろ(広)い こうのとり(鸛)を表しています。
全長は約1.2m、大きな頭と木靴のような形の異常に分厚い嘴から、靴のような嘴(Shoe bill stork)の英語名が付けられています。アフリカ中央部の人跡まれな沼沢に生息し、普通は単独か番いで棲む、夜行性の強い習性を持っている鳥。夕方になると水辺の草の中にじっと潜んで、近づいてきた魚、カエル、小型のヘビ、小動物を捕えて食べます。鳴管(めいかん:気管の分岐点にある発声器官)の筋肉が退化しているため、鳴き声は殆ど出さず、上下にくちばしを激しく叩き合わせてカタカタと音を出すクラッタリングで、ディスプレイ(求愛行動)や仲間と合図をする。雛には両親が主としてオタマジャクシを与えて育てます(世界大百科事典、他)。
普通は単独か番いで棲むとありますが、一部屋に3羽入れられた名無しの権兵衛は、1羽が動くと他の2羽も動いて3角形を作り、その3角形を描いてグルグル回って、最初に作った3角形の距離を保っていたのです(千葉市動物公園WEB・不思議の国のハシビロコウ)。
曇天模様のこの日、じい~っと寝室に立っていた権兵衛に出会い、小動物ゾーン、草原ゾーンを回って権兵衛のいる鳥類・水系ゾーンへ戻る頃には、天気が回復していました。
寝室から運動場に出された権兵衛は、快晴の空の下でじい~っと立っていたのです(写真)。
千葉市動物公園の権兵衛は、平成16(2004)年の夏、国内で初めて産卵したのですが、残念ながら無精卵でした(ちば市政だより・若葉区版)。こんなに悔しい思いをしている関係者の気持ちを知ってか知らずか、権兵衛は動きません。
もし、ここで名無しの権兵衛たちに名前を与えると、彼と彼女は安心してペアリングが組めるのでは・・・。
そこなんですよ、千葉市若葉区に棲んでいるハシビロコウが名無しの権兵衛では、都道府県の窓口へ出生届を提出しても受理されませんよ。
千葉の県花は「菜の花」です。
菜の花には、ななしきぶ、菜々みどり、キラリボシ、キザキノナタネなどの種類があります。
それに因んで、オスは、キラリボシ、メスは、ナナシキブ、ミドリナナではどうでしょう?
中央アフリカに棲む野生のハシビロコウは、1,000~2,000羽しか生息していないと言われ、絶滅危惧種に指定されています。伊豆シャボテン公園の担当の方からお聞きした情報では、昨年秋頃、ドイツの動物園で飼育されているハシビロコウの繁殖に成功しているようです。日本の動物園には繁殖例がありませんから、ドイツの動物園の繁殖成功例は、世界で唯一のそれになります。
それだけに、地元千葉市動物公園の住民・キラリボシとナナシキブ、ミドリナナとのペアリングが成功し、権兵衛2世が生まれることに絶大な期待を寄せています。
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