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息子夫婦から航空券が届きました。彼らは羽田から、私たちはセントレアから那覇に向かい、ホテル・コスタビスタで4泊5日のバカンスを楽しもうというものです。その時の記録から今回は「沖縄の空と海」を紹介します。
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抜けるような青空の彼方に力強く湧き上がる雲、その下には、地球の丸さを感じさせるほどの広がりを見せる紺碧の海。沖縄のビュー・ポイントでは、どの地点に降り立っても、その地名を問う気さえ起きない圧倒的な美しさにたじろいでいました。
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セントレアからの飛行機は臨時便で、機内は子ども連れの若い夫婦で溢れていました。そんな中、偶然隣の席につかれた気安そうな同年輩のご夫婦に「どちらからですか?」と声をかけると「豊田からです。あちらに娘夫婦と孫がいます」とのこと、「私たちも羽田から来る息子夫婦と現地で合流します」と言いながら、つい「ありがたいことです」と言っていました。このご主人は沖縄返還の年、バスの改造のための技術者として沖縄の工場に派遣され、突貫作業に従事されたとか、「もう当時の面影はないでしょう」と感慨深げでした。
圧倒的な美しさの中に立ちすくみながら、やがて、自分は沖縄のことを何も知らないなあ、ひめゆりの塔、戦艦大和、壮絶な地上戦、明治の沖縄処分、薩摩の侵攻、琉球王朝、そして最近では何ともお粗末な鳩山迷走、などなど断片的なことを思い出すだけではこの風景に申し訳が立たない、などと思っていました。
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