軽井沢プリンス・ショッピングプラザは200店舗
六本木ヒルズは230店舗、表参道ヒルズは93店舗、いずれも世界のブランド専門店が並んでいる。高価な、本物のA級品ブランドがわずかずつ展示してあり、見ることも触ることもできない。並みの収入の者には、とても買うことができない。大勢の見物人は、A級ブランド品を買う人物の、品定めをしている。
ブランド品に多少の傷があったり、売れ残って流行遅れになれば、値段は半値あるいはケタ違いに安くなる。それにバーゲンセールが重なると、元のブランド品とは信じられない安さになる。
表参道や六本木ヒルズで無理に高いブランド品を買わなくても、長野新幹線で軽井沢に来て、駅前アウトレットモールでB級ブランド品を安く買うことができ、新幹線往復1万1千円の元を取ることは簡単である。
西武グループが1993年から10年をかけ、軽井沢駅前に、ショッピングプラザつまり巨大B級アウトレットモールを開業した。西武の事業のうちでは大成功といえるだろう。
東京からの新幹線が軽井沢駅に到着するたびに、アウトレットモールの人口密度が即座に高くなり、各店舗の山積みされた商品がどんどん減っていく。(2007.5)
原宿表参道(06.02。開店1週間後)
老朽化した同潤会アパートの再開発事業として、商業地区と居住地区とを同じ建物に収め、商業地区にブランド店を集めた。そのテナント料で、建物の改築費用を支払う。設計は安藤忠雄、企画は森ビル。
一般の人は見たこともない値段のブランド商品ばかりである。買う客はわずかである。
軽井沢アウトレットモール(07年5月。開店前の9時45分)
新幹線が軽井沢駅に着くたびに、買い物客が流入する。200店舗もあるから、多分、欲しかった物は何でも買って帰るのだろう。ブランド品の安売りで客を集めている。買う側と売る側の熱気があふれている。