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ノコンギク(野紺菊) (キク科) 撮影地 能代市風の松原

2012年06月08日 05時25分22秒 | Weblog

このブログは、先人が能代市風の松原内を調査した、 『植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001年発行別冊』 の植物目録に基づいて、能代市 「風の松原」 内の植物を、追跡調査できた範囲内での記録を、アイウエオ順で掲載しているものです。但し、先人が調査したものの中で探しきれないものもあります。絶滅した種もあるようですが、現在調査中ですので、見つけ記録でき次第投稿いたします。又その逆で新種もあり、新種については付け加えて投稿しております。

後先になって申し訳ありませんが、ニコンギクの投稿を忘れていました。 「の」 項で最後になってしまいました。先人の調査では9種でしたが、それと別に1種の新種が見つかりました。新種はノミノフスマです。今日でナ行の 「の」 項を終わり次回からはハ行の 「ハ」 の項に入っていきます。これかも覗いてくださるようにお願い致します。

 

ノコンギク緒言:多年草。

野や山にごく普通に生える50~1mの多年草。茎は直立する。枝はよく枝分かれする。

葉は互生し、長くて10センチ程度です。葉は両面に短毛があり、肉眼では分かりににくいが、ザラザラしている。上部の葉は小さく長楕円形で、鋸歯はほとんど無い。上部以外の葉は長楕円形で、先端側に粗い鋸歯がある。根生葉は花のころは枯れる。

頭花は茎の先に多数散房状につく。花弁(舌状花)は、淡青紫色、花心(筒状花)は、黄色。花弁の色は紺色の濃いものから、白色に近いものまである。花弁は15~20枚。開いた花弁の色に関わらず、開きかけたツボミの花弁は紺色~赤紫色。萼の総包片は3列で、総包片のへりは赤紫色になることが多い。
花の中心に黄色の筒状花が多数あり、周辺に淡紫色の舌状花が1列に並ぶ。頭花の直径は約2.5㎝位。筒状花にも舌状花にも長い冠毛がある。長さは4~6㎜。花期8~11月。

 

01.08年09月18日 ノコンギク 風の松原内至る所にあります。特に藪の中に多く見られます。

 

02.11年09月05日 ノコンギク 葉は互性。葉は茎の中央部から上部につく。茎は直立して伸び、上部で分枝して花をつける。

 

03.11年09月05日 ノコンギク 根は浅く横に這っているだけで根張りはほとんどありません。

 

04.11年09月05日 ノコンギク 茎には白い上向きの短毛が密生し、触るとざらつく。

 

05.11年09月05日 ノコンギク 茎の断面ですが、真円ではなく多少変形しています。芯に髄が詰まっています。

 

06.11年09月05日 ノコンギク 葉の表側ですが左から、下側から上側に向かっていくはの変異。葉の形や鋸歯は変化が多い。典型的な茎葉は長さ6~12㎝の卵状長楕円形~長楕円形。

 

07.11年09月05日 ノコンギク 葉の表側に長めの白い毛が散生している。

 

08.11年09月05日 ノコンギク 花の先は尖る

 

09.11年09月05日 ノコンギク 葉の基部は下部の葉は葉柄があるがそれは一部であってほとんどが茎に抱いているようです。

 

10.11年09月05日 ノコンギク 鋸歯の前側が中軸に対して直角に近くなり、鋸歯の先が鈍いことが多い。しかし、鋭鋸歯となる場合や茎の上部の葉が全縁となることも多いようです。

 

11.11年09月05日 ノコンギク 葉の裏側ですが、脈が浮きでていて、表側と同じで長めの白い毛が散生しています。

 

12.11年09月05日 ノコンギク 頭花は茎の先に多数散房状につく。

 

14.09年07月01日 ノコンギク 筒状花も咲ききっているようです。

 

15.09年07月31日 ノコンギク 中心に黄色の筒状花が多数あり,周辺に薄紫色の舌状花が1列に並ぶ。

 

16.11年09月05日 ノコンギク 筒状花が伸びているのが解ります。

 

17.11年09月05日 ノコンギク 花の断面です。

 

19.09年07月31日 ノコンギク 萼の総包片は3~4列で、総包片のへりは赤紫色になってきている。又毛があります。

 

20.11年09月05日 ノコンギク 花柄にも上向きな毛があります。

 

22.11年10月11日 ノコンギク 冠毛。

 

23.11年10月11日 ノコンギク 冠毛。そう果は茶色。

 

(注):私は植物調査と、写真撮影の技術も、始めたばかりで、本当のまだかけ出しです。あくまでも個人の趣味で調査したものです。間違った情報が多々あると思いますが、間違いを発見された場合御一報下されれば幸いです。宜しく御願い致します。

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参考文献 
山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花 著者 林弥栄 山と渓谷社
山渓ハンディ図鑑2 山に咲く花 著者 畔上能力 山と渓谷社
山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花 著者 石井英美・崎尾均・吉山寛  山と渓谷社
山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花離弁② 著者 太田和夫・勝山輝男・高橋秀男  山と渓谷社
山渓ハンディ図鑑5 樹に咲く花合弁花・単子葉・裸子植物⑤ 著者 茂木透・高橋秀夫・中川重年 山と渓谷社 
山渓ハンディ図鑑6 増補改訂 日本のスミレ 著者 いがりまさし  山と渓谷社
山渓ハンディ図鑑8 高山に咲く花 著者 清水建美 山と渓谷社
原色野草観察検索図鑑 著者 長田武政  保育社
原色日本帰化植物図雁 著者 長田武政  保育社 
図鑑 植物用語辞典   著者 清水建美  八坂書房
野外観察ハンドブック 写真で見る植物用語  著者  岩瀬徹・大野敬一 全国農村教育協会
イネ科ハンドブック  著者  木場英久・茨城靖・勝山輝男 文一総合出版 
ヤマケイポケットガイド⑬野山の樹木  著者  姉崎一馬 山と渓谷社 

 

 

 

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