はな兄の1分で読めるエッセー

ふと脳裏に浮かんだ雑感を気ままに綴った日記

投了すれば終わり

2022-05-26 05:51:00 | 将棋

先日銀河戦を観ていた。

森内九段対門倉五段である。

二転三転の形勢の末

最後の最後。

森内が相手の馬筋の王手に対し

持ち駒の金を打ち付けた。

門倉は(森内の玉に)もう詰みはなし。

自陣は受けなしだから

もはやこれまでと

「負けました」

と投了を告げたのだが。

 

なんと

 

投了図から

森内の玉は詰んでいたのであった。

21手詰めだからそれほど難しくない。

藤井五冠なら3秒で

発見できるレベルである。

 

具体的な詰み手順がわからなくても

王手をしてゆくうちに

「あら?詰んじゃったわ」

ということがよくあって

それがプロならば日常茶飯事である。

最後まであきらめないで

詰ましにゆけば

おそらく門倉五段の快勝譜だったろう。

 

将棋は人生に例えられる。

この将棋に学ぶことは

 

もうだめだ

と思える瀬戸際の場面でも

実はそうでもなく

むしろ

大チャンスかもしれないのだ。

 

「人生に投了したい」ひとが最近特に多いようだが

よくよく冷静になって状況を精査しなおしてみたら

あにはからんや

むしろ自分自身の

人生のチャンスかもしれないのだ。

 


昨日のテレビより

2022-04-27 04:05:23 | 将棋

囲碁将棋チャンネルで

2017年対局の澤田五段(当時)と藤井聡太四段の

棋譜解説をやっていたが。

解説者の佐々木勇気五段が

「コレコレこういう変化になれば同形になりますが

先手は『同形で、どうけ?』

と(相手に)言いたい場面ですが...」

と、目いっぱいのギャグをかましたのに

聞き手の安食女流初段に

スルーされて気の毒だった。

一方、豊川八段のおやじギャグは

誰にもわかってもらえるシンプルて、それでいて面白いから

改めて豊川八段の当意即妙なギャグセンスに敬服したしだい。

 

ついさっき

Eテレで『100分で名著』の

カフカ『変身』を

4回放送分まとめて観た。

伊集院も頭木氏も指南役の滋賀大学講師も

そうらしいが

私も大いに作品に感銘を受けた。

まるで自分のことをモデルにしてるんじゃないかと

錯覚するぐらいに

『虫』は、私の状況を反映し、また声を代弁している。

 

100年も前という時代と

日本とは、はるか遠く離れたプラハなのに

自分と同じ人間はいるんだなあ

俺だけじゃないんだ

大昔からいるんだ。

そんな

なんかちょっとホッとした気分になる。

虫は父親からリンゴを投げつけられ

それが当たって衰弱し息を引き取ったが

今後ご近所からもしくは親類から

『リンゴ』を投げつけられぬよう

気を付けて

かつ

最低限のたしなみは努めつつ

けっして

暴発せずに生きてゆくしかないってことか。

ミミズみたいに。

 

でも。

 

最近、鳥の名前はわからないけど

親鳥がミミズを運んでる光景を見るんだけど

ミミズは

アレで幸せな人生と言えるんだろうか。

 

 

 

 


昨日の将棋・A級順位戦

2022-02-05 03:16:17 | 将棋

豊島九段が

3七桂馬を逃してから

それでも

圧倒的に優勢を維持していたが

なんとなく怪しくなったんじゃないかな

と思ったら

案の定そうなった。

やっぱり将棋の勝ち負けは

結局は

終盤力なんだよな~。

 

人生も

60歳以降が幸せならば

まずは成功した人生と言えるんじゃないだろうか。

 

羽生九段は

永瀬王座にどうしても勝てない。

これからは

誰にでも勝とうとするよりも

対永瀬王座に照準を定めて

将棋を研究することが

結果的に

棋力アップ

A級への返り咲きにつながるんじゃないだろか。

 

スカパーで

囲碁将棋チャンネル観てるんだけど

囲碁と放送時間を分け合ってるから

ただでさえ

将棋の時間は半分の上に

再放送がやたらめったら多い。

しかも

将棋の棋譜解説のいいやつが

夜中の2時~4時となっている。

さらにくわえて

銀河戦の聞き手の女流棋士が

ここ最近

イマイチ、イマニ

なのである。

どういう人選してるんだろ。

 

1か月2000円近いし

やめちゃおうかな。

 

 

 

ところで

将棋に疎い人は

プロ棋士が感想戦とかで

今やったばかりの対局の指し手を再現してることに

「よく覚えてるな」

と感心してるが。

 

アホか。

プロ棋士をバカにすんな。

そんな死ぬほど簡単なこと

おらでもできるわ。ぺっぺっ。

 

と、つい毒づいてしまう。

 

山根ことみ女流二段でさえ

江戸時代の50手以上の

詰将棋を2分以内で解くというのに。

 

 

 

 

 

 

 

 


やっぱり将棋が好き①

2022-01-11 10:08:58 | 将棋

昨日の藤井竜王と渡辺王将の王将戦第一局はもちろん観た。

けっこう藤井竜王もミスが多かったが

それでも結局最後には勝利をもぎ取るというところが

本当の強さの証しともいえる。

藤井竜王の一手は、我々アマチュアの二手に感じる。

すなわち

我々は、歩という駒は、二手かけて二マスしか進められない。

なのに藤井竜王は一手で、そのニマス先の位置に「飛んでくる」

そんなイメージである。

もちろんそれは錯覚だ。

それだけスピード感が半端でなく

ほんとにいつのまにか

あれよあれよというまに

藤井の駒は相手の王様をがんじがらめにしてしまっている。

 

藤井将棋は

まるでラスベガスのイリュージョンを観てるようなものなのである。

 

ところで

女の子が将来就きたい職業といえば

大体いつの時代も

学校の先生、キャビンアテンダント、花屋さん

と相場が決まっているが

これからは

もっと

女流棋士という職業が注目されてもおかしくない。

つーか注目されるべきだと思う。

一つのタイトルを取れば

最高1500万円もらえるし

タイトルはいくつもある。

イベントの司会で謝礼はガッポリ。

イベントでファンと指導対局でもガッポリ。

テレビの聞き手で適当な喋りで、プチガッポリ。

なにせ

ファンの多くはおじさんで

女性の棋士というだけでモテモテである。

それよりなにより

何にもまして

将棋という面白過ぎるゲームで

これさえ一生懸命やっていれば

ゴハンが食べることができて

かつ同世代のOLよりはるかに稼げるとなれば

女流棋士を目指さないほうが不思議である。

私に言わせれば

夢のような職業だ。

トップとなれば何億も稼げる

女子プロゴルファーも

確かに魅力的な職業だが

実際にプロゴルファーになるために

どれだけの膨大なコストがかかるかを考えると

けっしてコスパがよいとはいえない。

自分の娘が女流棋士にさせるサポートといえば

「将棋盤と駒と本を購入する」

「将棋道場へ車で送り迎えをする」

加えて、今どきだから研究用に

「将棋ソフトを買う」

せいぜいこれくらいなものである。

女流棋界はまだまだ

世間の耳目を集めてないので

本当の女子の俊才が集まってはいない。

今が狙い目だと思う。