ウイスキーをロックで

私が探偵になったのはハードボイルドに憧れたからだ。

そして私のイメージするハードボイルドにはウイスキーのロックを飲めることが必須だ。

アルコールに弱い私でも少しづつ慣らしていけば何れ飲めるようになるだろう。

そう考え、以前からウイスキーを飲み始めていた。

しかし、何かが違う。

そう考え、直ぐに答えに行き着いた。

グラスだ。

今私が使用しているグラスはごく普通の何処にでも売っているようなグラスである。

私が目指すハードボイルドな飲み方とは渋いバーのカウンターで大きめの氷の入った重厚なロックグラスを傾けるような飲み方だ。

こんな安っぽいグラスでは駄目だ。

無論バーに行ったことなどなく、全ては私の勝手なイメージである。

そして、イメージに合致するグラスを見つけた。

それがこれだ。







まさに私のイメージ通りだ。

カガミクリスタルのロックグラス。6,800円!?



・・・



・・・高いな。



先述したように今あるグラスは何処にでも売っているようなグラスである。

もっと言ってしまえば、100円均一ショップで購入したものだ。

このグラス一つで今使っているグラスが60個以上も買えてしまう計算になる。

結構なグラスタワーを組み上げることが出来るほどの数だ。

今ある食器の殆どが100円均一なだけに躊躇させるには十分過ぎる値段だ。

憧れ実現への一歩を取るか、グラスタワーを取るか・・・


まだまだハードボイルドへの道は遠そうだ。


(左近)


カガミクリスタル ロックグラス
クリエーター情報なし
カガミクリスタル





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