探偵社通信2

探偵に定年は無い。

会社員には、定年がある。
しかし、探偵に定年は無い。

どいちらかというと、スポーツ選手のように、
自ら辞め時を決める職業である。

調査は、ときに体力勝負でもあるが
体力があれば、調査が上手く行くわけではない。
体力ではなく経験が物を言うときもある。

昔、ある探偵社の社長から
75歳の現役探偵の話を聞いた事がある。
やはり、体力では若い衆には劣っていたらしい。(当たり前だ)
しかし、その老探偵は確実に証拠を取ってきたらしい。

探偵の経験とは、調査員歴の年数ではない。
探偵の経験とは、何の調査を何時間、何件行ったのか?
また、その調査の結果はどうだったのか?

調査を1ヶ月に1回くらいの割合で10年間続けた探偵の
調査経験は、調査120件分である。
多忙な探偵なら1年分の数字だ。

また、簡単な浮気調査だけをこなしてきた探偵と
難解な調査をこなしてきた探偵でも、経験の差は歴然である。

調査歴数10年=経験豊富

という方程式は成り立たない。
人生経験と調査経験は決して比例するわけではないのだ。
前出の老探偵は、調査員になったのは還暦後であったと聞いた。
密度の濃い調査を経験してきたのだと思う。

現在も調査員を続けているのかは不明だが
はたして、自分はそこまで調査員を続ける事が出来るだろうか。


(調査員吉岡)
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