「館蔭の杜」を眺めつ つれづれに

窓外の森を眺めながら時々の想いを綴る

福岡・酒屋前のみちしるべ

2015年03月23日 | 日記
泉ケ岳への途中の「酒屋前」に定義街道のみちしるべがあると聞いて探しに出掛けてみた。
道沿いに石碑は沢山あったが、案内文字の書いたものは中々見つけることができなかった。
土地の人に聞いても「みちしるべ」そのものの存在を知っている人は余りいなかった。
車を走らせながら、先ず市の史跡案内の看板をさがしたが難しかった。
同じ道路を逆回りしてみてようやく案内板を見つけることができた。
路面と同じくらいの高さの田圃のあぜ道に立てられていた。車からは裏側を見る格好だったため目に入りにくかったようだ。



案内書に従って田圃のあぜ道を探しても俄かには探せず、20分以上も掛ってようやく探し求めることができた。



民家の敷地内と思われるような小屋の蔭に彼岸花が供えられて大小2つの碑が並んでいた。



大きい碑には、斜め左上に「左ハ 定ギ」、下には建立者名など5名ほどの名前が彫られていた。
時期の表示はなかったが刻字が鮮明で苗字まで彫られていることから比較的新しいものではないかと思われた。

小さな方は丸い馬頭尊像で、左側に「右ハくさ入 長四郎 立之」と読めた。 
建碑時期は安永四年(1775年)九月十五日で240年も前のものだった。


 

当時、この道は、朴沢方面から案内板のある方向に伸びていたものと思われるが、現在でも左前方は七北田ダムを通って「定義道」に繋がっており、右方向は泉ケ岳山麓の方向となっている。(「くさ入」は「鎖地区」を指すのだろうか?)