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多摩市議会改革への意見

2009-02-17 14:27:59 | Weblog
議会改革の本丸は「議員定数20名」にある        
―市議会基本条例の制定は議会改革の核心にこそある―
過日の市民アンケート調査による市民の最大の関心事は永住志向への環境整備にあった。これまでの住環境(ハード)は国内最大の贅を尽した人工都市であったことは間違いない。(本シンポ記録参照)
これは行政や議会、あるいは市民が創ったものではなく「個々の市民が選択し移住してきた」ものにすぎない。自己選択・自己責任という意味ではこれまでは賢かったが、何時までも上手くはいかないのが世の常ではなかろうか。
財政再建プランを見るとき維持管理経費や無駄な便乗施策では元の木阿弥の危惧を持つ。  
すでに都や公団は多摩市では終息宣言をしたように逃げの姿勢が随所に見られる。高度成長時代のユーザー不在の未来都市の管理運営は高齢化を迎えた多摩市民の背負い込まされる結末となった。ひいては行政責任とそれを監視すべき市議会にある。
まさに「地方政府のリスクマネージメント能力」であり、市民にとっては「人任せ体質」からの脱却であり「課題を先送りにしない」新たな責任を伴う行動と選択が求められる。
 
市議会の存在理由は“無駄をしないスリムで効率的な行政運営を監視し政策提言するための、市民と協働する議会”である。言い換えると傍観的存在は許されない。温情的(思惑的)な無駄は地域内民主主義の崩壊に直結する。
多摩市の最大の課題は中央集権的民主制からの決別であり、「身近な市議会」の創出によって、要望要求の取捨選択であり、「福祉優先」のルール創りにある。

「美辞麗句、自己陶酔型作文合戦で、実質は2名減だけの改革」で済ましてしまうような愚は無責任の誹りを免れない。16万市民の代議制は20名で充分。
本来、議員定数の策定(案)は市議会自身には無い。「最高規範たる自治基本条例に定める住民投票」に準拠することこそ多摩市のコンプライアンス(正当性)ではなかろうか。
早く、その条例制定の手続きに入り、この限りでの首長の責めは大きい。
折角の機会である、市民の率直(本音)な議論により、議員が喧伝してきた「身近な市民参画による市議会改革」の實を挙げられることを切望する。
議員定数を直接民主主義で決めた暁は、かって日経新聞が公刊した多摩市「市民参画度NO1」が「多摩市議会」でも全国自治体議会の範となり得ると考える。 (了)


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