たま多摩自由

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天敵とのパトロール協定 

2009-07-17 16:07:45 | Weblog
天敵とのパトロール協定               南野狐
燃やせるゴミの日、黄色い指定ゴミ袋がカラスに喰いちぎられてしまった。
仄聞ではあるが黄色はカラスには識別できないことからの黄色なのに。
カラスも進化する。少なくとも当地の火・金曜日は燃やせるごみの指定日であるが、カラスのカレンダーにも書き込まれているようだ。
それではと、カラスの天敵である猛禽類、オオタカ、ハヤブサ、トンビそれにカモメやフクロウなどの説に従い、早速駅前の100円ショップでトンビをかたどった模型を求めた。
竿の先にぶら下げたところ、風に揺られて効果覿面(てきめん)。風に舞いギョロリとした眼が鋭く光り、おまけに手すりに当たり音響効果抜群とあいなった。「どうだ!してやったり!」と納得。
しかし、敵もさるもの最近では超低空飛行でゴミ袋を襲ってくる。手を叩き脅してみるがセセラ笑われる。
ついでながら、日本サッカー協会のシンボルマークは、日本神話に出てくる三本足の八咫烏(ヤタガラス)でありその説明によると太陽を表す黄の地に橙の帯の上に、翼を広げてサッカーボールをキープした姿で“素早さ”と“力強さ”を表すとされている。これは、日本に初めて近代サッカーを紹介した中村覚之助氏に敬意を表し、出身地である那智勝浦町にある熊野那智大社の神使である八咫烏をデザインしたものと言われている。但し、出典を巡っては、中国古典由来説と、日本書紀出典説の論争があるらしい。
いずれにせよ、ヤタガラスは高貴なカラスであり国づくりを果たしたのに対して、残飯を喰い荒らしまわる下品なカラスとはそもそも“矜持(きょうじ)”が違う。
そこで街づくりへの政策提言。一本杉公園にオオタカの巣を見つけたことがあるが、ここのオオタカとパトロール協定でも結ぼうではないか、カラスの勝手抑止のために。人はポリ箱を使うことを条件に。狐狸連合。    了