心の常連

　常連のお客様が何らかの理由で来店できなくなり、たまに行こうと考えても行きづらく思い、弁解する理由も説得力に欠けるであろう場合、来店しなくなるといったケースはあるのではないでしょうか。常連になったばかりにおきうるような気がします。店から見れば、まったく気にしないから、たまにでもいいので来店してほしいといった心境だと思います。

　そんな事を考えると、いつも思い出す本があります。森村誠一先生の「エミネイ」という小説。そこには「常連というものは必ずしもその店に繁く足を運ぶ客だけではない」とあり「コーヒーを飲むつど、その店を思う。そういう心の常連もいます」とあります。

　「心の常連」、いい言葉ですね。コーヒーの仕事をやっていると本当に見に沁みます。(マネージャー)