ケイジロウ。
きょうは、
現実と夢と幻想を背負って生きる四十代男譲二と、
二十代の妻ナツコの話をする。
ややこしくならないように、
現実と夢と幻想の区別を付ける。
•譲二の夢
湖畔へとボートを漕いでいた譲二は、
ナツコを目撃したので、
大きく手を振った。
ナツコも笑顔で手を振り返していたら、
いきなり湖の中から裸体の美人オンナが現れて、
譲二の股間にしがみ付き、
ズボンのチャックを降ろした。
•譲二の現実
ナツコが昼間っから寝ていた譲二を揺り起こした。
譲二は目を見開いて、
「あのオンナは⁉️」と叫んだ!
ナツコは怪訝そうに「オンナ🤔❓」と呟いた。
譲二は、
「あいつ、まだ、湖にいるんだ」と呟いた。
•譲二の現実
譲二は大きくあくびして、
「腹減った」と甘えた。
ナツコが、
「お寿司あたり食べたらいいよ。美味しそうな巻き寿司売ってたよ」と言うと、
譲二はキレて、
「何が巻き寿司だよ❗️何が巻き寿司だよ‼️寿司と言ったら上トロやろが‼️」と叫んだ!
ナツコは悲しそうに、
「だって、譲二くん、お仕事してないでしょ?働いてるのナツコだよ」と答えた。
譲二は悔しそうに、
「お前、それを言っちゃアウトなんだよ!!」と大声出して、
涙をこぼした。
•譲二の幻想
ナツコから巻き寿司代もらって、
販売店に行く途上、
三度笠被った侍が前方から歩いてきた。
そして、
譲二とすれ違いざまに、
刀を抜いて、
「無礼者‼️」と叫んで、
譲二を斬りつけた!
•譲二の現実
道端で座り込んで悲鳴を上げてる譲二のそばに人が集まった。
「大丈夫ですか?」の声に、
譲二は、
「すみません。東映の殺陣(さつじんと読む。時代劇のチャンバラのそしてこと)のやり過ぎで熱が入ってしまいました」とごまかした。
ある人が、
「殺陣?面白そうですね。どんな映画に出られましたか?」と尋ねると、
譲二は、
「いろいろ出ました。「のぼうの城」とか「参勤交代」とか「タイタニック」とか---」と返事したので、
質問者から、
「え?「タイタニック」ですか?あれ時代劇じゃないんじゃ---」と言うと、
譲二は、
「わたしが出たのは「元禄タイタニック」です」とハッタリかました。
質問者が、
「はあ😳❓元禄タイタニック😳😳❓」と絡むので、
譲二は、
「巻き寿司を食べようと歩いていただけです。わたしとあなたとなんの関わりがあると言われるんですか!」とキレて、
その場を後にした。
•譲二の現実
巻き寿司を買って、
帰宅しようとした譲二に、
勢いよく、
サッカーユニフォーム着た子供がぶつかった!
譲二は吹っ飛ばされ、
その際に、
持ってた巻き寿司が地面に落ちて、
バラけてしまった。
子供は慌てて、
バラけた巻き寿司を両手いっぱいにかき集めて、
「はい」と言って、
譲二に差し出した。
譲二は激ギレして、
「食えるか‼️」と叫んで、
子供にお叩き入れた!
•譲二の現実
叩かれて顔が腫れた子供が、
ヨロヨロと歩いて、
「🎤ハレル〜ヤ(腫れる〜屋)⤴️はれる〜や(腫れる〜屋)⤵️HALELU〜YA(腫れる〜屋)⤴️腫れ〜る〜〜〜屋!!」と、
大声で唄い出した!
そしたら、
どこからともなく、
10人くらいの中年の男女がやってきて、
譲二をはがいじめにし、
洗面器に入れられていた水に、
手を浸したオヤジが、
ビンタかました😱
•譲二の現実
頬が凄まじく腫れた譲二は、
激痛で涙を流しながら、
帰宅して、
ナツコに、
「腫れる屋に叩かれる幻を見た」と言った。
ナツコは、
「譲二くん。それ、現実だよ」と答えた。